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屋根塗装って!?単なる部分修理とは異なる塗装のメリット・デメリット


古くなった屋根の修繕や、雨漏りの対策には、部分修理、葺き替え、カバー工法、塗装など様々な方法があります。

これらは基本的には屋根の修繕や強化のための工事ですが、細かい目的はそれぞれ異なります。

屋根塗装とは、その名の通り、既存の屋根の上から塗料を塗り直すことです。

色褪せてしまった屋根の美観を回復することが最も大きなメリットですが、塗料の中には遮熱効果や防汚効果を持つものもあり、選ぶ塗料によっては様々な効果が期待できます。

この記事では塗装工事のメリット・デメリットなどをご紹介します。

屋根塗装が必要な場合って?


塗装工事は、棟板金の浮きや、スレートの剥がれ、瓦のひび割れなどがあった場合に行う部分修理とは目的が異なります。

現在の屋根の状態によって行うべき工事は異なりますので、自宅の屋根の状態を把握して必要な工事を行うことが大切です。

第一章ではまず、屋根塗装のメリット・デメリットと、どういった場合に塗装工事が有効なのかについて説明します。

セルフチェック項目もご用意しましたので、ぜひご活用ください。

1-1 屋根塗装ってどんなもの?

屋根塗装とは、その名の通り、既存の屋根の上から塗料を塗り直すことです。主にスレート、ガルバリウム鋼板、トタン、セメント瓦などの屋根材で行われます。

屋根塗装の主な目的は屋根の美観を保つことにあります。

また、塗料にもいくつかのグレードがあり、遮熱効果があるものや、雨によって汚れを流すというクリーニング機能を備えているものなども中にはあります。


塗装によって完全に屋根材を保護したり、もともとの寿命を延ばしたりすることができるわけではありませんが、屋根材によってはそれ自体の防水機能が低く、表面の塗膜が重要な屋根材を水分から守るために重要な役割を担っているケースがあります。


塗膜が劣化してしまうと紫外線や雨などに屋根材が常にさらされることになり、見た目の色褪せが酷くなるばかりでなく、結果的にひび割れなどのトラブルのもとになる可能性もあります。

1-2 屋根塗装が有効な屋根の状態

では、部分修理、塗装、葺き替え工事は、それぞれどういった場合に行うものなのでしょうか?

●部分修理

台風などの自然災害によって屋根の一部が破損してしまったとき、または、屋根の下から一部の破損が目視で見つかったケースなどには、部分修理をするという方が多いようです。

一部の瓦のひび割れや、棟板金の破損などがあり、屋根全体がそれほど古くない場合には、部分修理で十分であることも多いです。

雨漏りや、屋根全体の錆やカビなどがみられる際には、部分修理だけではそれらを修復するのは難しいため、屋根全体の塗装か葺き替え工事によって、古くなって壊れやすい状態から回復させる必要があります。

●部分修理

⇒主に一部の瓦のひび割れや、棟板金の破損、部分的にスレート屋根が剥がれてしまった場合に行います。

●塗装工事

塗料には、アクリル、ウレタン、シリコンなど様々な種類があり、それぞれ値段や耐用年数が異なります。

塗装工事は、古くなった屋根の上から塗料を塗ることで、色褪せなどの見た目をかなり改善することができます。

表面に光沢があるものや、紫外線に強いもの、太陽光によって汚れを浮かせて雨で流すセルフクリーニング機能を備えているものなど様々な種類があり、メリット・デメリットもそれぞれ異なります。


また、屋根材自体の機能に比べると小さなものではありますが、遮熱効果のある塗料を選ぶことで冷暖房の節約などにもなるでしょう。

棟板金の破損など、問題のある部分を修理した上で、建物自体が古く屋根全体が劣化しているような場合には、更なる錆や風化などを防ぐために塗装をすることもあるようです。


屋根材自体がかなり傷んでしまっているケースや、屋根の下地部分までカビや劣化がみられるケースでは、塗装工事だけでは不十分なこともあります。
その際はカバー工法や葺き替え工事など、新しい屋根材の取り付け、または、根本的に屋根全体を新しくしてしまう方が有効です。

●塗装工事

⇒屋根の美観を良くしたり、機能を追加したりするための工事です。

●カバー工法

カバー工法は重ね葺きとも言われ、既存の屋根の上に、防水シートと新しい屋根材をかぶせる工法です。
瓦屋根ではほぼ施工できないのが難点ですが、スレート屋根や軽量金属屋根など、平面の屋根材なら施工が可能です。

葺き替え工事より低価格で屋根全体の補修が可能なため、塗装だけでは強度や雨漏りの改善などが不十分な場合には有効な方法といえます。

屋根の重量が増して耐震性が落ちるなどのデメリットもありますので、心配な場合には塗装や葺き替え工事を検討するのがおすすめです。

●カバー工法

⇒屋根材自体が傷んでしまっているけれど、費用などの問題で葺き替え工事まではできない場合に有効な方法です。

●葺き替え工事

ひどい雨漏りなど、傷みが屋根の奥深くまで進行してしまっている場合、屋根材自体がかなり古く内部の状態が心配な場合、耐震強度の問題でカバー工法はできない場合には、葺き替え工事が適切なこともあります。

葺き替え工事は、屋根のみの修理方法の中ではもっとも万能で、部分修理だけでは手に負えない屋根の傷みや、塗装やカバー工法では修理しきれない屋根の内側の傷みなどを改善することができます。

その分費用も高くなりますので、すぐに施工をするのが難しければ、屋根の状態も見つつ他の工法を検討するなど、優良な業者に相談してみるのがおすすめです。

●葺き替え工事

⇒屋根の奥まで傷みが広がっている場合や、屋根の種類や耐震強度などの問題で、カバー工法ができない場合に有効な方法です。

これらの工法は、費用の面でかなり差が出てくるため、知識がないと悪徳業者に必要のない工事をさせられてしまうということも考えられます。

それぞれの工法について最低限の知識を持っておくことはとても大切です。

1-3 本当に塗装が必要かセルフチェック!

本当に自宅の屋根に塗装が必要なのかどうか、まずは目視で確認してみましょう!
屋根に登ることは業者でないと危険ですので、こちらでは自分で屋根の下から確認する場合のチェック項目をお伝えします。


チェックポイント
☑ 屋根の塗装が剥がれているところがある
☑ 屋根にコケやサビがみられる
☑ 全体的に色が変色している
☑ 築10年以上経過している

塗装が適しています!
屋根の内部に傷みがないか念のため業者に確認してもらいましょう。


チェックポイント
☑ 瓦にひび割れがある
☑ 棟板金が飛ばされてしまった
☑ スレートが一部破損してしまった

塗装はせず部分修理でいいかもしれません!
他の場所に大きな問題がないか業者に確認してもらい、問題なければ壊れた部分を修理しましょう。


チェックポイント
☑ 複数個所にひび割れや錆がある
☑ 建築から30年を超えている
☑ 屋根材の浮きなどが見られる

塗装や部分修理ではなく葺き替え工事やカバー工法を検討した方がいいでしょう。
業者に依頼して劣化の状況を確認してもらい、全体を修理しましょう。


チェックポイント
☑ 雨漏りしている

雨漏りは度合いによって必要な工事が異なります。
もしも部分的に破損している箇所などがあり、そこから雨漏りしているのであれば、破損している部分だけ修理すればいい可能性もあります。
あまりにひどく屋根の中まで傷んでしまっている場合には、塗装や部分修理ではなく葺き替え工事が必要な場合もあるので、自分で判断はせず、業者に相談してみましょう。


2屋根塗装のメリットとデメリット

2-1 屋根塗装をすると何がいいの?

屋根塗装をするとどういったメリットがあるのでしょうか?

1.屋根の見た目が良くなる

→最もわかりやすいメリットと言えるでしょう。最近では塗料に様々な種類がありますので、希望に合わせた施工が可能です。

2.屋根材の表面を雨や太陽光などから守る

→必ずしも塗装だけで劣化が防げるということではないですが、表面を紫外線などから守ることはできます。防水機能が低いセメント系の屋根材などでは、水分による屋根材の劣化を防ぐために塗膜が重要なこともあります。

3.塗料の種類によっては遮熱効果などを期待できる

→費用はやや高額になりますが、遮熱効果のある塗料などを選ぶことで省エネ化などを期待できます。

塗装をしたからと言って、古くなってしまった屋根材を復活させたり、屋根材の寿命を延ばせるわけではありませんが、少なくとも紫外線や水分による屋根材へのダメージは軽減できるでしょう。

2-2 屋根塗装のデメリットは?

屋根塗装にはデメリットはあるのでしょうか?
考えられるものとして以下のようなことが挙げられます。

1.定期的な塗り替えが必要になる

→耐用年数、経年劣化状況に応じて、塗料の塗り替えが必要です。耐用年数が短い素材もあるため、塗料の効果継続に費用が多くかかることがあります。

2.塗料の耐用年数に満たない可能性がある

→経験値の浅い業者に依頼をすると、塗りムラや塗り過ぎなど、予期せぬトラブルに繋がります。その結果、塗料が剥がれてしまい耐用年数に満たないうちに、再メンテナンスが必要になります。

塗装にはデメリットもないというわけではありません。業者選びはとても大切ですので、失敗しないためにも相見積もりなどを活用しましょう。

屋根コネクトでも、工事業者のご紹介を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

2-3 何もせず放っておくとどうなる?

屋根塗装が必要かな?と思っても、まあ大きな雨漏りの被害もないし、見た目もそこまで悪くないからいいのでは…?と思われる方もいるかと思います。

しかし先ほども書いた通り、塗膜が劣化した状態では屋根材が紫外線などに常にさらされることになります。そのためメンテナンスとして、塗料の耐用年数にもよりますが10年に1度程度は塗装工事を行った方がいいと言われています。

塗装をせずに放っておいた場合、さらに、部分修など他のメンテナンスもしなかった場合には、劣化がひどくなってしまい、高額な費用をかけて葺き替え工事をせざるを得なくなる可能性もあります。


状況によって必要な工事は異なりますが、まずは自宅の屋根の状態を把握してしっかりとメンテナンスすることが大切です。

3塗装工事の相場と手順


さて、実際に屋根塗装をしようと思ったとき、費用の面はとても気になりますよね。
こちらの章では、屋根塗装の費用を、大まかなトータル費用と項目別費用に分けてお伝えします。

3-1 トータル費用と項目別費用の相場

まず、屋根塗装の大まかな費用と、耐用年数は以下のようになります。

<大まかな費用と耐用年数>

工法 費用・相場 耐用年数 工期
屋根塗装工事 30~100万円 5~20年程度 10~12日

費用は30万~100万と、屋根の面積や塗料の種類によって幅があります。塗料は複数回塗布し、それぞれ乾燥させる必要があるため、工期が長くなります。

次に、塗装費用に含まれる詳細項目についてお伝えします。

<費用の詳細項目> 

項目 単価
足場 500~1,500円/㎡
養生 100~500円/㎡
高圧洗浄 100~300円/㎡
下地処理 100~1,000円/㎡
下塗り 500~1,000円/㎡
中塗り、上塗り 1,000~5,000円/㎡
縁切り 200~500円/㎡
管理費、諸経費 工事費用の5~10%

費用は施工業者によって異なります。

中塗り、上塗りは「上塗り1回目、上塗り2回目」と表記されることもあります。また、業者によっては2度塗りではなく、3度塗りが行われることもあります。


各項目の内容については以下の説明を参考にしてください。

<見積もり項目補足>
●下地処理:ヒビ割れ部分などの補修や、棟板金などの金属部分に紙やすりで小さなキズを付けるケレン作業を行う。
●下塗り:接着剤のような役割を果たすシーラーを塗る作業。塗料の剥がれを防ぐ効果がある。
●中塗り:2度塗りする仕上げ用塗料のうち、1回目の塗布作業を中塗りという。細かい部分から塗り、その後ローラーで全体を塗る。
●上塗り:仕上げ塗料2回目の塗布作業。
●縁切り:スレート屋根で必要な工程。塗膜が隙間を埋めてしまうため、接合部をタスペーサーで切り離す作業を行う。

3-2 塗料の特徴と費用の相場


塗装の大まかな費用と、項目別の費用をお伝えしましたので、次は、塗料による違いについてご説明します。

塗料には、アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料があり、それぞれ以下のような特徴があります。

<塗料別費用の相場>

塗料 単価 耐用年数 特徴
アクリル樹脂塗料 1,000~1,500円/1㎡ 5~8年 1回あたりの施工費用は安いが、耐久性が低いため、現在はあまり使用されていない。頻繁に塗り替えて雰囲気などを変えたい場合にはおすすめ。
ウレタン樹脂塗料 1,600~2,100円/1㎡ 7~10年 耐久性は高くはないが、リーズナブルでシリコン樹脂の次に多く使用される。表面に光沢があり、汚れなどにもつきにくい。耐久性が高い塗料に比べると定期的な塗り替えでランニングコストがかかることも。
シリコン樹脂塗料 2,000~3,000円/1㎡ 10~13年 現在最もよく使用される塗料。ウレタン樹脂に比べて耐久性があり、汚れや紫外線などにも強い。カラーバリエーションも豊富。費用はウレタン樹脂に比べるとやや高くなるが、機能性などからコストパフォーマンスが高い塗料と言われている。
ラジカル制御型塗料 2,200~3,500円/1㎡ 10~15年 近年新しく発売された塗料で、耐久性が高く、紫外線や雨風の影響を受けにくいと言われている。シリコン樹脂よりやや高価だが、耐久性も高い。
フッ素樹脂塗料 3,500~4,500円/1㎡ 15~20年 一般家庭で使用される塗料の中では最高級のもの。耐用年数が最も長いが、費用が高いため使用されることは少ない。表面に光沢があり、汚れや紫外線などにも強い。
光触媒塗料 4,000~5,000円/1㎡ 15~20年 次世代の高機能塗料で、太陽光で汚れを浮かせて、雨によって汚れを流すというクリーニング機能を備えている。費用が高いためまだ一般家庭で使用されることはまれだが、耐久性、機能性ともにとれも優れている。
遮熱系塗料 4,000~5,000円/1㎡ 15~20年 光を反射して夏などに室内の暑さを軽減する機能のある塗料。費用が高いが、耐久性にもとても優れている。省エネのための工事として審査に通れば自治体などの補助金が使えるケースもある。
●耐用年数は使用する環境によって異なります。

<補足> 人気の屋根材

塗料にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
屋根コネクトでの人気ランキングは以下の通りです。

1位:シリコン樹脂塗料
2位:ウレタン樹脂塗料
3位:アクリル樹脂塗料

耐久性が高く、耐用年数が長いシリコン樹脂塗料が多く選ばれています。
耐熱性がある塗料など、塗料によって効果が様々なため、用途や屋根の状況に応じて最適な塗料を選ぶことが大切です。

3-3 事例で確認!見積もりの例

相場だけではどのくらいの金額がかかるかイメージが沸かず不安だという方のために、こちらでは、具体的な工事の事例と見積書の例をご紹介します。

●【事例】スレート屋根の塗料の劣化を防ぐため、屋根塗装工事を検討

工事内容:スレート屋根のヒビ割れ補修と、シリコン塗料の再塗布

経年劣化でスレート屋根の一部にヒビ割れが見つかり、屋根修理を決意。屋根全体を長持ちさせるため、コーキング材によるヒビ割れ補修と、耐熱シリコン樹脂塗料による屋根塗装工事を行った。


<見積もり書>

工事内容 数量 単価 価格
屋根修理
高圧洗浄 100㎡ 200円 20,000円
下地補修(コーキング処理) 5㎡ 700円 3,500円
下塗り 100㎡ 700円 70,000円
上塗り(1回目) 100㎡ 2,200円 220,000円
上塗り(2回目)
縁切り 100㎡ 400円 40,000円
足場 245㎡ 700円 171,500円
その他
諸経費 工事費用の5% 26,250円

合計:551,250円

※他、消費税などかかります。

<補足>

屋根の傷みがある場合、外壁も同じように傷んでいることも多いです。
屋根と外壁工事を同時に行うことで、一回分の足場代を浮かせることができるため、2つの工事を同時に行うパターンもあります。

今回の工事でもしも外壁塗装も同時に行った場合には以下のような金額になります。

今回の事例で屋根と外壁塗装を行った場合の施工費
●同時に施工
⇒屋根 551,250円+外壁塗装 約650,000円=合計 1,201,250円(+税)
●別々に施工
⇒屋根 551,250円+外壁塗装 約800,000円=合計 1,352,150円(+税)

3-4 屋根塗装工事の手順

実際に契約すると、どのような手順で工事が進められるのでしょうか?

こちらでは、工事のスタートから終わりまでの流れを簡単にご紹介します。


1日目:足場を組む

屋根修理工事は高所での作業になるため、工事の安全性を高める足場を組みます。足場組みがしっかりとしていない場合、作業途中で足場が崩れ思わぬ怪我に繋がる恐れがあります。

2日目:高圧洗浄

3日目:下地処理

ヒビ割れ箇所へのコーキング処理や、金属部分に細かなキズをつけるケレン作業を行います。細かいキズをつけることで、塗料の密着力を高める効果があります。しっかりと錆を落とすことが重要です。

4日目:下塗り

シーラーと呼ばれる接着剤のような役割を果たす塗料を塗っていきます。スレートの傷みがひどい場合は、下塗りを2度行う場合もあります。シーラーを丁寧に塗ることで、塗料の剥がれを防ぎ、上塗り材の吸い込みを防止します。

5日目:中塗り(上塗り1回目)

仕上げ用塗料は2度、もしくは3度塗り重ねられます。中塗りはそのうちの1回目の工程を指します。まず細かい部分から、小さなローラーや刷毛で塗っていき、その後全体をローラーで塗り重ねていきます。中塗り作業から、色付きの塗料を塗布します。

6日目:上塗り(上塗り2回目)

中塗りの塗料がしっかりと乾いたことを確認し、更に上から塗料を塗り重ねていきます。

7日目:縁切り

スレート屋根に塗装する場合、必ず行う作業です。スレート屋根に塗装を行ううち、塗膜が積み上がり隙間を完全に埋めてしまいます。雨漏りを防ぐため、塗膜同士の接合部分を切り離す作業を縁切りといいます。タスペーサーで縁切りを行うのが主流です。

8日目:点検、手直し

9日目:足場解体、清掃

屋根への施工が終わった後、足場の解体と清掃作業を行います。

完成

4悪徳業者を見抜く!見積もりのチェックポイント


屋根塗装のメリット・デメリット、大まかな相場などはお分かりいただけたでしょうか。

実際に依頼する場合、やはり一番気を付けなければならないのが悪徳業者です。

ここでは、実際の見積書などを例に、悪徳業者を見抜くポイントをお伝えします。 注意して見るべきポイントを抑え、騙されないための知識を身に着けることが大切です。

4-1 見積書をチェックする5つのポイント

各施工業者から提出される屋根塗装工事の見積書では、下記5項目がきちんと記載をされているかどうかがポイントになります。

  • 1.塗装面積
  • 2.塗装回数
  • 3.塗料の名称
  • 4.下地処理
  • 5.諸経費

①塗装面積

OK NG
単価×塗装面積:○○円 屋根塗装一式:○○円

塗装面積が不明瞭な場合、塗装が必要な面積を満たしていない手抜き工事になっていたり、不必要な金額が上乗せされている可能性があります。相見積をとり、各業者で塗装面積に大きな差がある場合は面積の計算方法や、どこまで塗装をするのかしっかり確認をしましょう。

ここがポイントPOINT「一式」表記には要注意!面積表記がない場合、手抜き工事の恐れがあります。


②塗装回数

OK NG
単価×下塗り1回
=○○円
塗装:○○円
単価×中塗り1回
=○○円
単価×上塗り2回
=○○円

屋根塗装工事では、下塗り中塗り上塗りの3回塗りが基本になります。下塗り、上塗り(2回)など中塗り表記がない見積書もあります。

ここがポイントPOINT塗装回数が不十分な場合、耐用年数に大きな影響があります。


③塗料の名称

OK NG
クールタイトSi(エスケー化研):○○円 塗料:○○円

「塗料」「シリコン塗料」など、名称がわからない表記の場合は注意が必要です。クールタイトSi(エスケー化研)のように塗料の名称およびメーカーまで詳しく記載されているか確認しましょう。価格や特徴を調べる判断材料となり、単価設定・使用量が適切か見極めることができます。

ここがポイントPOINT塗料の名称が書かれていない場合、価格・特徴が適切か判断ができません。

④下地処理

OK NG
下地処理(ケレン):○○円 記載なし

下地処理、もしくはケレンと記載されていることが多い項目です。作業を省略しても仕上がりに問題がないように見えますが、耐用年数に大きな影響が出てきます。洗浄作業に含まれている可能性もあるため、見積書に記載が無ければ業者に確認をしましょう。


⑤諸経費

廃棄物処理費、経費、事務費にあたる項目です。「諸経費」「管理費」「安全対策費」などと記載されていることが多いため、何にかかる費用なのか業者に確認をとりましょう。

4-2 事例で紹介!良い見積書と悪い見積書

実際に屋根コネクトへ問い合わせがあった事例と共に、見積書の紹介をします。


●【事例1】屋根塗装(100㎡)スレート屋根にシリコン塗料を使用した場合

工事内容:経年劣化で色落ちしてしまったため、屋根塗装工事を行った

築10年が経過し、スレート屋根の経年劣化(色落ち)が目立ってきたため屋根塗装工事を行おうと、近くの業者(A社)へ相談をした。見積書に不明点が多く、別の業者(B社)へ問い合わせた。最終的に見積書の内容に納得ができたB社に依頼をした。

<NG>A社からの見積書
項目 数量 費用
足場 一式 300,000円
高圧洗浄 100㎡ 30,000円
屋根塗装
(シリコン塗料)
一式 500,000円
縁切り 一式 50,000円
諸経費 一式 50,000円

合計:930,000円

●注意点
  • ・「一式」と数量を明記していないものが多い
  • ・「養生」「下地処理」など必要な工程が全て含まれていない
  • ・「下塗り」~「上塗り」まで、どこまでの塗装が何回行われているかわからない
  • ・塗料に何が使われているかわからない

<OK>B社からの見積書
項目 単価 施工面積 費用
足場(養生含む) 800円/㎡ 180㎡ 144,000円
飛散防止ネット 100円/㎡ 180㎡ 18,000円
高圧洗浄 200円/㎡ 100㎡ 20,000円
下地処理 300円/㎡ 100㎡ 30,000円
下塗り
(シーラー)
1回塗
700円/㎡ 100㎡ 70,000円
中塗り(水性シリコンベストII)
1回塗
2,200円/㎡ 100㎡ 220,000円
上塗り(水性シリコンベストII)
1回塗
縁切り 300円/㎡ 100㎡ 30,000円
諸経費 工事費の5% 一式 40,600円

合計:572,600円

きちんとした見積書を取り寄せるまで、1社ずつの問い合わせでは大幅に時間がかかることがあります。複数業者への一括見積もりサービスを利用し、簡単な手続きで優良業者から見積書の取り寄せを行うと、時間短縮に繋がります。


●【事例2】屋根塗装(100㎡)トタン屋根にシリコン塗料を使用した場合

工事内容:トタン屋根に少しサビが発生していたため、屋根塗装工事を行った

適正価格を知りたく3社に見積もり依頼をしたところ、各業者で価格・面積が異なっていた。C社は施工面積が狭く、D社E社は施工面積は同じだったが、D社は塗料名称が不明だったため、最終的に対応が丁寧だったE社に依頼した。

※屋根塗装の塗料価格・面積項目のみ抜粋。
<NG>C社からの見積書
(塗料箇所のみ)
項目 単価 施工面積 費用
下塗り(サーモアイ プライマー) 500円/㎡ 60㎡ 30,000円
上塗り(サーモアイSi)
2回塗
2,400円/㎡ 60㎡ 144,000円
●注意点
・本来行うべき塗装面積「100㎡」よりも、大幅に少ない面積での見積もり
・施工が不十分な可能性があり、屋根全体の耐用年数に影響が出る

<NG>D社からの見積書
(塗料箇所のみ)
項目 単価 施工面積 費用
下塗り 500円/㎡ 100㎡ 50,000円
中塗り 1回塗 2,400円/㎡ 100㎡ 240,000円/㎡
上塗り 1回塗
●注意点 ・塗料の名称がわからないため、屋根に対して適切な塗料かどうかの判断ができない
・価格が適正かどうか調べる術がない

<OK>E社からの見積書
(塗料箇所のみ)
項目 単価 施工面積 費用
下塗り(サモアイ プライマー) 500円/㎡ 100㎡ 50,000円
中塗り(サーモアイSi)
1回塗
2,400円/㎡ 100㎡ 240,000円/㎡
上塗り(サーモアイSi)
1回塗

施工面積、塗料名称など、細かい点にも注目し見積書の確認を行いましょう。また、塗料に関しては種類に応じて特徴が異なるため、業者や製造元のサイトなどを確認してから契約をすることで、施工後のトラブルを避けることができます。

4-3 まとめ

屋根塗装は、屋根の状態によって必要とされる場合とそうでない場合があります。
屋根のメンテナンスには様々な方法があり、その中で塗装がどういった場合に有効なのか、よく理解して工事を行いましょう。

悪徳業者による被害は後を絶ちません。 屋根に実際何か問題がある場合、修理を焦ってしまうこともあるかと思いますが、被害に遭わないためにも、相見積もりと適切な判断を心がけましょう。

屋根コネクトでは優良な業者をご紹介しておりますので、相見積もりをご検討の方はお気軽にお問い合わせください。

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