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雨樋はDIYで修理できる?詳しい修理方法紹介&業者に依頼する際のポイント


屋根と比べて故障を放置しがちな雨樋。

目立たない存在ではありますが、おうちを守る上で重要な役割を果たしています。


もし雨樋が壊れたらどのように修理すればいいのでしょうか?

DIY で修理できるのか、業者に依頼したらどのくらいかかるのか、気になる方も多いでしょう。

本記事では一般家庭で起こりやすい雨樋の故障の症状とDIY での解決方法、業者に依頼した場合の費用や火災保険の使い方についてご紹介します!

雨樋に起こりやすい故障

雨樋が故障すると……?


雨樋は屋根を流れる雨水を集めて地面へとスムーズに流すもの。

雨樋がないと壁を伝って水が流れていくため、外壁の劣化が早まって雨漏りの原因になります。

湿気からシロアリが発生したり、カビ・コケがついたりと家の寿命を縮める原因にもなりますのでできるだけ早く修理をしましょう。

雨樋によくある故障

①詰まり


落ち葉や空気中の塵・埃や、鳥の巣など不純物が雨樋を詰まらせてしまうケースが多くあります。

完全に詰まってしまうところまでいかなくても、受け止められる水の量が少なくなって溢れてしまうことも……。


竪樋から水が流れてこない、雨の日に特定の箇所から水が溢れ出しているなどの症状が見られたら雨樋が詰まっている可能性あり!

できるだけ早めに清掃して詰まりを解消しましょう。


②割れ

雨樋の材料として最も多く使われているのが「塩化ビニル樹脂」

硬くて軽く、少し物が衝突したくらいでは割れることはありません。


ただし紫外線には弱いため長期間放置していると脆くなっていき、ある程度劣化すると割れてしまいます。

ひび割れや小さい穴程度なら部分修理で直すことができますが、完全に折れてしまっていたり、全体的に割れやすくなってしまっている時は交換や全体修理が必要です。


③傾斜の異常


雨樋は支持金具と呼ばれる小さな金具で固定されています。

この金具が経年劣化で折れたり歪んだりすると、雨樋につけられた傾斜が変わってしまい、水が流れにくくなってしまいます。

また、暑さで雨樋自体が歪んでしまうケースも報告されています。


④継手部分のゆるみ

雨樋はパイプ同士を継手というパーツでつなぐ構造になっています。

パイプと継手をくっつける接着剤が劣化すると隙間から水が漏れだしてくるので修理が必要です。

雨樋をDIYで修理しよう!

雨樋をDIYで修理


①つまり解消

雨樋の中を覗くことができるなら目視でゴミの有無をチェックしてみましょう。

ゴミが積もって流れが悪くなっていませんか?


大きいゴミを手で取り除いたあと、ほうきやブラシ(古い歯ブラシもおすすめ)で汚れをこすりおとしましょう。

立地的に落ち葉が多いなど汚れがたまりやすい場合はホームセンター等で売っている落ち葉よけネットを活用するのもおすすめです。


竪樋(地面に垂直な縦方向の雨樋)の中がつまっているなら、パイプクリーナー市販のパイプ掃除ワイヤーを活用してみましょう。

ワイヤーは柔らかい針金と布で自作もできますが、固定が甘いと布がパイプの中に残ってしまう可能性がありますし、市販品も安価なので既成のものをおすすめします。

掃除を終えた後バケツ等で水を流して詰まりが解消したかチェックを行いましょう。


※掃除の時期は梅雨や台風シーズンで降水量が増える前、または秋に落葉が増える前が効果的です。


②ひび割れをふさぐ

手軽に、しかもお金をできるだけかけずに修理するなら防水テープ(アルミテープ)が便利です。

しっかりと密着させるためにひび割れの周辺の汚れを取り、隙間ができないように貼っていきましょう。

シワができるとそこから水が漏れてきてしまいますので注意してください。

また、防水テープにもいくつか種類があるので「屋外対応(紫外線に強い)」の製品を選びましょう。



より確実に防水処置をしたいならシーリング(コーキング)もDIYで行うことができます。

手順は以下の通りです。

シーリング(コーキング)の手順

①ひび割れ周囲を清掃

②シーリング剤のはみ出しをカバーするために周囲を養生

③シーリングガンでシーリング剤を打ち、隙間を埋める

④養生を剥がす

※シーリング(コーキング)にはいくつかの種類があります。


・1液型と2液型

そのまま使える1液型と、硬化剤とトナーを混ぜる必要がある2液型があります。

基本的に2液型は大量消費する業者向け製品ですので、1液型で十分でしょう。


・成分

大きく分けてアクリル系ウレタン系シリコン系変成シリコン系があります。

強度を考えると雨樋補修にはシリコン系または変成シリコン系がおすすめです。

シリコン系は後から塗装ができないため、色がそのまま残ります。

塗装したい場合は変成シリコン系の商品を選びましょう。


③雨樋の交換


雨樋パーツはホームセンター等で購入できますので、DIYで雨どいを交換することも可能です。

ただし、直径が同じ商品を探す必要がある上、のこぎりや雨樋専用の接着剤を用意する必要がありますのでそれほど手軽にはできません。

手順は以下の通りです。

雨樋の交換手順

①既存の雨樋と同じ太さのパイプを用意する

②修理したいパイプを取り外し、新しいパイプと並べて切り取る長さで印をつける。

③のこぎりでパイプを切る

④新しい継手(ジョイント)と新しいパイプを嵌め、専用の接着剤で固定する

DIYは安全最優先で!

DIYツールも充実し、個人でも比較的かんたんに修理ができる時代になりましたが、高所での作業には危険がつきもの。

2階の高さでも転落すれば死亡するケースもあります。


実際、2019年の千葉県の台風被害後は屋根補修をしようとした方の転落事故が相次ぎ、3人が死亡・101人が重軽傷を負いました。


雨樋の修理でも慣れない高所作業は危険です。

DIYを行う際は1階まで、手の届く範囲を原則として安全第一で作業してください。


雨樋修理を業者に依頼する

業者に依頼した際の費用相場


では、業者に依頼するとどのくらいの費用がかかるのでしょうか。

一般に雨樋の交換を行う際はメートル単位、部分修理は1箇所単位で費用を計算します。

修理内容 費用相場
雨樋の交換・修理(1mあたり) 3000~5000円程度
継手修理 5000円〜2万円
雨樋の清掃 1万円〜3万円
雨樋の全体交換 15~60万円

これに加え、作業の安全と効率化のため足場設置が必要になる場合があります。

例えば以下のような条件に当てはまると足場を組むことになります。


・2階以上での高さでまとまった量の雨樋交換

・家と家の間が近く、はしごでは危険


全体修理では基本的に足場が必須です。

一般的な住宅では15~20万円程度の費用がかかります。

雨樋の工事には火災保険が使える?


実は、雨樋の修理工事には火災保険が下りることがあります!

残念ながら全てに適用されるわけではないのですが、「台風で雨樋が外れた」「強風で金具が歪み、水が流れなくなってしまった」などのケースでは認められる可能性が高いです。


反対に、「経年劣化」や「美観向上」「元の機能より良くするためのリフォーム」は対象外となります。

保険がおりる場合でも全額補填されるとは限りませんので、「火災保険で無料工事できる!」など無料を強調する業者には注意しましょう。


火災保険を使う場合、以下のような流れで申請→受け取ることができます。


火災保険申請の流れ

①火災保険会社に保険が使えるか確認し、申請書を送付してもらう

②火災保険を使う旨を伝えて相見積もりを取る

③依頼する業者に「被害状況がわかる写真」と「見積書」をもらう

④申請書類を記入し、③の資料を添えて火災保険会社に送る

⑤保険会社から被害状況の現地調査を受ける

⑥保険金額が確定し、振り込まれる

申請してから保険金額が振り込まれるまでは2週間〜1ヶ月程度要します。

時間はかかりますが、火災保険は自動車保険と違って使っても翌年以降の保険料が上がることはありませんのでぜひ相談してみましょう。


※火災保険で無料を謳う詐欺業者に注意!


訪問販売を中心として「火災保険が使えるから無料」と勧誘して強引に工事の契約を結ばせるケースが報告されています。


注意1

火災保険を使うために嘘の報告をするように言われても、絶対に虚偽の申請はしないでください。

業者に言われたからといえ嘘の申請内容で保険金を受け取れば詐欺になってしまいます。


注意2

火災保険を使っても工事全額分の保険金が支払われるとは限りません。

必要ない工事を追加されてしまい十分な金額が出なければ、差額の負担が生じます。

優良業者に工事を依頼するには?


優良な業者で適正な工事を行うには、「相見積もりを取ること」「信頼できるサイトで業者を探すこと」が大切です。


相見積もりとは、複数の業者から見積もりをとって比較すること。

おうちの修理はそう頻繁に行うものではないため、ご自分に合う業者を見つけるのは難しいです。

複数から見積もりを取れば業者のサービスの違いもわかりますし、本当に必要な工事内容を把握することができます。

不安な点に誠実に答えてくれる優良業者を探しましょう。


相見積もりをとる上では相見積もりサイトを使うのもおすすめです。

様々なサイトがありますが、屋根コネクトなら地元密着の優良業者を最大3社無料でご紹介しています。

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相見積もりで生じる業者へのお断りも無料で代行しますので、お気軽にご相談ください。

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