大人気のガルバリウム屋根。耐久性の秘密とおすすめの製品をご紹介!
高い耐久性とコストパフォーマンスの良さから多くの住宅で使われているガルバリウム。
さらに進化したSGLやバリエーション豊かな製品も登場しますます人気が高まっています。
本記事ではガルバリウムの特性とメリット・デメリット、特徴的な製品、工事の際に注意したいことをご紹介します。
1ガルバリウムとは
屋根材として非常に人気のあるガルバリウムですが、そもそもどのような金属なのかご存知ですか?
ガルバリウム鋼板とはかんたんに言うと鉄の板(鋼板)にアルミニウム、亜鉛、ケイ素のめっきをかぶせたものです。
放置しておくとすぐに錆だらけになってしまう鋼板を守るため、めっきで強力に保護をしています。
アルミニウムの耐食性と亜鉛の犠牲防食性の両方の機能を活かしているので非常に耐久性が高いのが特徴です。
近年は屋根への利用が急増しています。
平成29年度のフラット35住宅仕様実態調査報告ではガルバリム鋼板またはジンカリウム鋼板が37.8パーセントを占め、スレート瓦を超えてトップになりました。
密閉性が高く凍害が起こりにくいことから特に東北や北海道では半分近くの屋根がガルバリウムになっています。
↑出典「住宅仕様実態調査報告(平成29年)」https://www.jhf.go.jp/files/400346801.pdf
※亜鉛の犠牲防食性
亜鉛は鉄より錆びやすい性質を持つため、鉄に亜鉛めっきをかぶせると亜鉛が優先的に酸素と反応します。
このように、亜鉛が犠牲となって別の金属の腐食を遅らせる仕組みを「犠牲防食性」と言います。
ちなみにめっきに含まれる亜鉛は徐々に消費されていき、塗装等で補うことはできません。
亜鉛めっきが失われたり穴が開いたりすると鋼板は錆びてしまいます。
※ガルバリウムのめっきの仕組み
ガルバリウムのめっきには亜鉛に加えアルミニウムが含まれています。
アルミニウムは空気に触れると酸化皮膜を形成するので、亜鉛と水が接触する面積が小さくなり、亜鉛の消費を抑えることができます。
トタン(鋼板+亜鉛めっき)に比べてガルバリウムが錆びにくいのはこのためです。
ただし、水に触れ続けると大量に亜鉛を消費することとなり、耐久性が落ちてしまいます。
枯葉やゴミが屋根の上に積もると水はけが悪くなるので注意しましょう。
また、屋根の傾斜がゆるすぎると水が溜まりやすくなるため施工できないことがあります。(縦葺きのみ施工可能なケースもあります。)
2ガルバリウムのメリットとデメリット
2-1 メリット
ガルバリウムのメリット
・耐久性が高い(25年〜35年程度)
・軽量で耐震性に優れる
・比較的安価でコストパフォーマンスが良い
・アルミニウムが含まれるため耐熱性・防火性が高い
・加工が容易
・色、デザインが豊富
屋根材としてのガルバリムには数多くのメリットがあります。
特に重要なのは、耐久性、耐震性、コストパフォーマンスの三つです。
①耐久性
1章で触れたように、ガルバリウムは亜鉛の犠牲防食性とアルミニウムの耐食性を併せ持つ金属です。
メーカーの穴あき保証が25年以上つく製品もあり、かなり耐久性は高いと言えるでしょう。
一般的な寿命は25~35年と言われています。
ただし、海沿いなど塩害がある地域や工場地帯では錆が発生しやすくなります。
金属屋根を導入する場合は、ガルバリウムをさらに改良したSGL鋼板がおすすめです。
②耐震性
ガルバリウム鋼板の厚みは1~3mm程度。
重さでいうと1平方メートル当たり5kg程度です。
これは瓦屋根の約6分の1から10分の1程度ですので、非常に軽量な屋根材と言えます。
屋根が軽いと建物本体に負担をかけませんし、建物の重心が下がることで揺れにくくなります。
建物の構造が弱い場合や、カバー工法を行う場合でも安心して使えるのが嬉しいポイントです。
③コストパフォーマンス
費用的にもガルバリウムはお得です。
同じ金属屋根であるトタンと比較すると、ガルバリウムは同程度の価格で2倍の耐久性があるとされています。
コストパフォーマンスに優れている点も大きなメリットと言えるでしょう。
2-2 ガルバリウムのデメリット
メリットを強調されることが多いガルバリウムですが、もちろんデメリットもあります。
例えば断熱性の低さ。
金属屋根ですのでどうしても断熱性には限界があります。
夏暑く冬寒くなりやすいので、断熱材も合わせて工事してもらうのがおすすめです。(もとから断熱材がついた高機能製品もあります。)
また、密閉性が高いために結露しやすいことも知られています。
空気の通り道がないと結露によって屋根の下地が湿り、腐食につながりますので注意が必要です。
可能なら「屋根通気工法」のように空気の通り道を確保できる方法で設置してもらいましょう。
防音性の低さもデメリットです。
トタン屋根も同様ですが、どうしても金属屋根は厚みがない分防音性が低くなります。
雨の音が響きやすくなりますので、気になる方もいらっしゃるでしょう。
眠れないほどの音量にはならないことが多いですが、音に敏感な方は注意が必要です。
3特徴的!おすすめのガルバリウム屋根材
ガルバリウムの屋根というと写真のようなシンプルな形を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
たしかにガルバリムにはスレートやアスファルトシングルのような微妙な色合いの違いはないのですが、最近は様々なタイプの製品が出てきているのでバリエーションは随分と増えています。
3-1石粒付き製品
無機質な見た目が苦手な方におすすめなのが、表面に細かい石粒を吹き付けたストーンチップ付きの製品。
表面加工により金属の光るような質感がなくなっており、シックで上品な雰囲気に仕上がります。
例:
伊藤忠建材 「スカイメタルリーフ」シリーズ
出典https://ickroof.jp/portfolio.html
リクシル Tルーフ クラシック 瓦調のデザインが特徴的です。
出典https://www.lixil.co.jp/lineup/solar_roof_outerwall/t-roof/variation/
3-2和瓦調製品
瓦調のガルバリウム材も人気です。
日本瓦の「重くて耐震性が低い」というデメリットをカバーしながら、伝統的な見た目に仕上げられることから和風建築で多く利用されています。
※寺社の屋根には銅やチタンの瓦が使われていることが多いです。浅草寺の屋根はチタン瓦で葺かれていいます。
例:
・マックス建材株式会社 「マックス瓦」
出典https://www.maxkenzai.co.jp/products.html
・福泉工業株式会社「CRESPAルーフ」
出典https://www.fukuizumi.co.jp/product/roof/crespa/
3-3フッ素コーティング
ガルバリウム表面には塗装が施されているのですが、フッ素で仕上げをしていると塗装の耐久性が大幅にアップします。
屋根は長時間紫外線にさらされるため、どうしても塗装が退色しやすいです。
高機能商品は大抵フッ素加工されていますが、念の為確認しておきましょう!
例:
・ニチハ株式会社「超高耐久 横暖ルーフα プレミアムS」
ニチハの「横暖ルーフ」は非常にメジャーなシリーズです。
なんと変色・褪色20年保証、塗膜20年保証がついています。
出典https://www.nichiha.co.jp/loof/centerloof/loof_a_premium.html
・アイジールーフ「スーパーガルテクト」
ガルバリウムをさらに進化させたいわゆるSGL鋼板の製品です。
穴あき保証は25年、塩害が起きやすい海岸地域でも海岸線より500m以遠が保証対象となります。(一般的な屋根材では海岸5km以遠が保証対象)
出典:https://www.igkogyo.co.jp/syohin/detail.html?id=20
4安心して工事をするために
ガルバリウムの屋根工事は比較的技術力に左右されにくいと言われていますが、安心して工事を行うにはいくつかの点に注意が必要です。
悪徳業者に気をつけて安心・安全な工事を行いましょう。
4-1 NG事例
まずは、NG事例をご紹介します。
・訪問販売は危険かも?
突然訪問してきて「屋根の状態が危険なのが見えた」「このままでは雨漏りする」などと話し、契約を迫る業者が報告されています。
最近では壊れた屋根の写真・動画を事前に用意して、実際には壊れていないにもかかわらず「ご自宅は今こうなっている」と見せてくることもあるそうです。
不安を煽られて契約してしまう方も多いですが、当初の見積額と違う高額な工事代金を請求されたり、屋根を壊されたり……と悪質なケースも多いので訪問販売をしてくる業者には注意しましょう。
「おかしい」と感じたらクーリングオフして他社に確認してもらうのがおすすめです!
・追加料金がやたら多いのは不審?
ガルバリウム屋根工事の場合、基本工事費を安く設定して「断熱工事」「防音工事」など追加の作業で金額を釣り上げるケースがあります。
追加工事をするよりも少しグレードの高い断熱材付き製品に変更する方が安く済むこともありますので、本当に特殊な工事が必要なのか確認するようにしましょう。
・「火災保険で無料」はちょっと待って!
「火災保険が使える」「工事費実質無料」など、無料を強調されたら注意してください。
たしかに屋根修理では火災保険が使えるケースもありますが、全ての工事で保険がおりるわけではありません。
火災保険は「不慮の事故等により失われた機能を元に戻す」ための保険であり、経年劣化による故障や機能を向上させるためのリフォームは対象外となります。
また保険で工事費全額をまかなえるとは限らず、自己負担額が発生する可能性が高いです。
「無料」ばかり強調する業者は誠実な説明をしていないと考えられますので契約しない方が良いでしょう。
4-2 優良業社と出会う方法
ではどうすれば優良業者と出会うことができるのでしょうか。
・相見積もりを取る
一つ有効なのは相見積もりをとって複数の業者を比較する方法です。
実際に見積もりをとって比べることで値段の妥当性がわかりますし、サービスが充実している業者を探すことができます。
相見積もりサイトを使えばかんたんに複数の業者を比べられますのでぜひ依頼してみましょう。
・見積もり内容を確認し、不安なことは質問する
屋根工事の見積もり内容を見ても項目の意味がわからないこともあると思いますが、不安を感じることがあれば必ず質問してみましょう。
優良業者ならきちんと対応してくれるはずです。
サービスの質を見極めるためにも必要ですので、積極的にコミュニケーションをとるのがおすすめです。
屋根コネクトでは最大3社の優良業者をご紹介します。
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