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屋根融雪システム ~電気熱式編~

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屋根融雪システム ~電気熱式編~

屋根に雪が積もりすぎると窓やドアの開閉がしづらくなったり、屋根の除雪作業中落下や落雪による人身事故など様々な被害をもたらします。

このような雪による被害を未然に防ぎ、安全を確保できるシステムの一つが屋根融雪システムです。
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屋根融雪システムってどんなもの?

屋根融雪システムとは、屋根に直接パイプやヒーターを設置し、屋根に積もった雪を灯油や電力などの熱を使って水に変え、処理するシステムです。

代表的な融雪システムとしては、 ・井戸水(地下水)式 ・灯油ボイラー式 ・電熱式 などがあります。 今回は、電熱式の融雪システムに焦点を当ててご紹介します。 電熱式は、屋根に直接電気ヒーターを設置するので曲面や軒先など、どんな形状にも対応ができ、使用する電気ヒーターは種類も様々です。 また、工事費込みで1mあたり約10万円~と低コストの施工が期待できます。

屋根用電気ヒーターの種類

屋根用ヒーターには様々な種類がありますが、低コストで設置しやすい代表的な3種類の電気ヒーターをご紹介します。

・ルーフヒーター 接着型 剥離紙を剥がして接着するので板金工事の必要がありません。また、防水性・耐候性に優れています。しかし、平らな屋根面で主に使用することができるので、屋根材によっては接着が難しい場合もあります。

出典:http://reform-hokkaido.jp/reformmenu/seppi/

メリット:板金工事が不要で施工が簡単です。また防水性・耐候性に優れています。カラーバリエーションが豊富なので様々な屋根の色に対応ができます。 デメリット:屋根材によっては対応ができないものもあります。ヒーターを曲げたり、重ねて使用することはできません。 ・ルーフヒーター マグネット型 屋根材が磁性体であればすぐに設置ができるので非常に簡単です。また、カラーバリエーションが豊富なので様々な屋根の色に対応ができます。

出典:http://reform-hokkaido.jp/reformmenu/seppi/

メリット:防水性・耐候性に優れています。ヒーター両面に強力なヒーターを内蔵しているので、効果的な融雪が期待できます。 デメリット:金属屋根でないと設置ができません。 ・ルーフヒーター ⅢS型(メッシュタイプ) 屋根の上から後づけするタイプなので板金工事が不要で、難しいメンテナンスの必要がありません。

出典:http://reform-hokkaido.jp/reformmenu/seppi/

メリット:特殊な防食コーティングが施されているので錆びに強いです。メンテナンスが簡単にできます。 デメリット:屋根材の上からかぶせるタイプなので外観が損なわれてしまいます。    

融雪システムの主な設置場所とは?

様々な場所に設置する方法がありますが、代表的な3つの場所をご紹介します。

・全面屋根融雪 積雪の多い豪雪地帯で非常に活躍するのが全面屋根融雪です。屋根面積の70~80%にわたってルーフヒーターを敷設することで全体的に屋根積雪を処理することができます。

出典:http://www.melonbun.com/products/heater/yaneyusetsu/sekourei_01.html

メリット:ムラがなく全体的に融雪ができ、積雪の多い地域で大活躍です。 デメリット:広範囲なので、設置費用・維持費用(電気代)が高額になる可能性があります。 ・軒先部分屋根融雪 軒先のつらら対策・落雪防止・すがもり対策に非常に効果的なのが軒先部分屋根融雪です。 屋根材に合わせたヒーターを軒先の先端からその地域の積雪の深さと同程度の巾まで敷設するのでそれぞれの地域に合った融雪システムが設置出来ます。

出典:http://www.fujishima.com/

メリット:軒先にできるつららや落雪など防ぎます。軒先のみの設置なので低コストで、また短期間で設置ができ屋根形状も変わりません。 デメリット:軒先のみの設置のため融雪できる範囲にムラができ、融雪に時間がかかります。 ・屋根谷部の部分融雪 雪が積もりやすい谷部分に設置する屋根融雪システムです。 雪の荷量で圧迫され、ドアやふすまの開閉がしづらくなるのを防ぎます。

出典:http://www.hiruko.co.jp/product1/yaneyusetu.html

メリット:谷部分のみなので、低コストで設置をすることができます。 デメリット:谷部分を中心に融雪するので大きなムラが出てしまいます。谷部分だけでも建物へのダメージは防げますが、あまり豪雪地帯には向きません。    

まとめ

屋根に問題が生じれば生活に支障をきたすほど、屋根は建物を守る大事な存在です。 けれど、費用の事を考えるとなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

しかし融雪システムは、一度設置すれば特別なメンテナンスの必要もないですし、融雪用電力という融雪専用の料金プランを使用することによりワンシーズン約2万円~と一般的な電力に比べ、ランニングコストが抑えられます。 融雪システムには様々なメリット・デメリットがあり、費用もそれぞれ異なります。 低コストで最小限の融雪で良いのか、全体的に融雪したいのかなど、自分のご希望に合ったシステムを取り入れて暮らしをさらに快適にするのはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 

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