塗装/葺き替え?屋根のリフォームに必要な工事を見極める方法を解説
屋根のリフォームをしたいけれど、「本当に必要な工事がわからない」「カバー工法と葺き替え、どちらが良い?」など疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
屋根リフォームは家の修繕の中でもかなり高額の工事です。
本記事では納得して必要な工事ができるよう、屋根リフォームの種類と屋根材別の修理内容、工事申し込みの際に気をつけたいポイントをまとめました。
1屋根リフォーム工事の種類と違い
屋根のリフォームには大きく分けて、①塗装工事 ②カバー工法 ③葺き替え の3つがあり、現在の屋根の状況によって必要な工事は変わってきます。
まずはそれぞれについて、どのような工事なのか、何のために行うのかをご説明します。
①塗装工事
屋根は強い紫外線と風雨にさらされるため、屋根材の表面に塗られている塗料は徐々に劣化し、色褪せたり剥がれたりしてきます。
また、北側の屋根など日当たりが悪いところではコケやカビが生えてくることもあり、どうしても見た目が悪くなってきます。
塗装工事の目的は以下の3つです。
・褪色した塗装を復活させて美観を向上させる
・高圧洗浄でコケやカビを剥がす
・新しい塗料で屋根材を保護する
つまり、塗装は「見た目を良くする」「屋根材を守る」ためのもので「屋根の機能を取り戻す」ものではないのです。
極端に言えば、見た目が劣化していないか見た目の劣化を気にしないのであれば行わなくてもいいということになります。
ただし、例外もあります。
・金属屋根
金属屋根は塗装によって金属部分と水が直接触れる面積を減らしています。
金属屋根のめっきは水・酸素と反応すると消費されていき、いずれ失われてしまうので、劣化のスピードを遅らせるために塗装が非常に重要です。
錆が始まると一気に広がっていくのでメンテナンスとして定期的な塗装をしましょう!
・新築の塗装
新築住宅はコストを抑えるために耐久力の低い塗料を使っていることが多いです。
長く住み続けるためにも最初の10年が経過したらメンテナンスを行いましょう。
大きな工事が必要になる前にお手入れをすることで結果的にメンテナンス費用を節約することができます。
・釉薬瓦(粘土瓦)
昔ながらの釉薬瓦は基本的に塗装が必要ありません。
高温で焼成しているため他の屋根材よりも耐久性が高く、メンテナンスは少なく済みます。
もう一つ、塗装工事で勘違いされがちな点をご紹介しておきます。
塗料はある程度水を弾きますが、完全に水が侵入しないようにできるものではありません。
雨漏りが起きているような場合は、一度屋根材を剥がして下地になっている野地板と防水シートを取り替える必要があります。
葺き替え工事で屋根全体を新しくしましょう。
②カバー工法
カバー工法は既存の屋根材を撤去することなく、上から新しい屋根材を設置するリフォームです。
もともとの屋根に深刻なトラブルがないことが条件ですが、工期も予算も抑えられます。
カバー工法のメリット
・屋根材の解体撤去費用が抑えられる
・工期が短くなる
・工事中も家に住み続けることができるので、臨時の住まいを用意する必要がない
・塗料によっては一部機能向上が望める
・アスベストを封じ込めることができる
ただし、以下のようなデメリットもあります。
カバー工法のデメリット
・屋根の重さが増す
・屋根材の種類によってはそもそもカバー工法ができない(瓦屋根、波型トタン屋根)
※簡易カバー工法と通気カバー工法
カバー工法にはいくつかの種類あります。
簡易工法:既存の屋根材+ルーフィング+新しい屋根材
通気カバー工法:既存の屋根材+芯木+新しい野地板+ルーフィング+新しい屋根材
※カバー工法で使える屋根材
カバー工法では屋根を2枚重ねた状態にするため、建物の耐久性を考えて既存の屋根と同じか、それより軽い屋根材しか使うことができません。
軽い金属屋根(ガルバリウム)やアスファルトシングルでカバーすることが多いです。
※アスファルト入りスレートとカバー工法
2004年以前建築の建物ではアスベストが入ったスレートが使われている可能性があります。
アスベスト入りの屋根材がただちに健康被害を起こすことはありませんが、葺き替えなどで屋根を解体する際にはアスベストが飛散します。
専門業者による対応が必要になるため解体費用が大幅にアップしてしまうのです。
カバー工法で工事をすればリフォームの費用を節約することができますが、アスベスト自体は残り続けてしまいます。
何十年後かに葺きかえや解体をする時に大きな予算が必要になりますので、子供達に負担をかけたくない、早めに片付けたいという方は現時点で葺き替えを選択するのがおすすめです。
その場合は必ずアスベストスレートに対応できる業者に工事を依頼しましょう。
③葺き替え
葺き替えは既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材で葺き替える工事です。
既存の屋根を全て取り払うので、下地が痛んでいても全交換でき、トラブルを解消することが可能です。
葺き替えのメリット
・既存の屋根材が抱える問題をまとめて解消できる
・雨漏りを根本的に直せる
・選べる屋根材の種類が比較的自由
葺き替えのデメリット
・工期が長い(7~15日程度。瓦屋根は長びくことが多い。)
・費用が高い
・騒音が出る
・粉塵がトラブルになる
2どんなリフォームが必要?屋根材別トラブルと修理方法
リフォームをする際に、まずはご自宅の屋根材と起きているトラブルを把握する必要があります。
ご自宅の屋根材がわからない方はぜひこの章を読んでから屋根を見てみてください。
現在日本で使われている代表的な屋根材は「スレート」「瓦」「トタン」「ガルバリウム」「アスファルトシングル」の5つです。(細かく分けていけばさらにありますが、代表的なもののみご紹介します。)
それぞれについて見た目の特徴と起こりやすいトラブル、修理方法をまとめると以下のようになります。
①スレート
スレートとはセメントを薄い板状に加工した屋根材です。(天然石で作った天然スレートもありますが、住宅にはほぼ使用されていません。)
板が並べられている屋根なら基本的にスレートと見ていいでしょう!
起こりやすいトラブルと対処は
色褪せ→塗装
コケやカビなどの汚れ→高圧洗浄と塗装
割れ、欠け→一部補修
脱落→一部補修
反り→カバー工法か葺き替え
②瓦
日本の伝統的な屋根材であり、見た目でも区別しやすい瓦。
粘土瓦は基本的に再塗装の必要がなく、耐久性も60年以上と非常に高いです。
ただし、以下のようなトラブルが発生する可能性はあります。
一部の割れ、破損→一部補修
棟のずれ→棟の取り直し
漆喰の崩れ→漆喰補修
瓦全体のずれ→葺き直しか葺き替え
瓦屋根は屋根自体が非常に重いため、耐震性が低いです。
今後の災害に備えてリフォームするのであれば、防災瓦や軽量瓦(ガルバリウム瓦)への葺き替えがおすすめです。
※粘土瓦と似て非なる「セメント瓦」「コンクリート瓦」
40年ほど前に建てられた家には、セメントやコンクリート製の瓦が使われていることがあります。
塗装されているケースもあり、ご自身で見分けるのはなかなか難しいかもしれません。
「セメント瓦」や「コンクリート瓦」は釉薬瓦と違い、定期的な塗装とメンテナンスが必要です。
ほとんどの商品が廃盤になっており、破損した際に同じものを見つけるのが難しくなっているため、今後も住み続ける予定であれば葺き替えがおすすめです。
③トタン屋根
安価で加工しやすいことから多くの住宅で使われていたトタン。
近年の金属屋根はガルバリウムがほぼ全てを占め、新築のトタン屋根はほとんど見られなくなっています。
耐用年数を考えると葺き替えが必要になってきている時期でしょう。
トタン屋根で起きやすいトラブルは以下の通りです。
板金部分の破損→板金修理
錆→軽度なら錆取り・塗装 重度ならカバー工法や葺き替え
穴あき→葺き替え
④ガルバリウム
2017年の調査で瓦やスレートを抜いて新築での利用1位を記録したガルバリウム鋼板。
実は見た目だけではトタン屋根と区別がつきません。
ただしトタンは劣化が早いので築年数と現在の状況を合わせて考えればわかることが多いでしょう。
ガルバリウム屋根では以下のトラブルの可能性があります。
板金部分の破損→板金修理
屋根材の浮き→一部補修
色褪せ→塗装
へこみ→一部補修かカバー工法
錆→軽度なら錆取り・塗装 重度ならカバー工法や葺き替え
⑤アスファルトシングル
アスファルトシングルはガラスの繊維状基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けたシート状の屋根材です。
日本ではあまり普及していないため、見かけることは少ないかもしれません。
薄いシートを貼り付けたような見た目が特徴です。
剥がれ→貼り直し
色褪せ→塗装
表面の劣化→カバー工法か葺き替え
3リフォームの時に気をつけたいポイント
リフォームを行うと決めたら、納得できる工事になるよういくつかのポイントをチェックしておきましょう。
ルーフィングは耐久性の高い良いものを選ぶ
ルーフィングとは、屋根の下地(野地板)と屋根材の間にある防水シートのことです。
新築時はコスト削減のために値段の安いものを使っていることが多いのですが、リフォームする際にはできるだけ寿命の長い高品質高耐久のものを選びましょう。
寿命の長い良い屋根材を使ってもルーフィングが早く傷んでしまうと雨漏りが起きてしまいます。
せっかくのリフォーム!長く使い続けるために大切なポイントです。
高機能塗料に期待しすぎない
遮熱、防汚、防カビなど高性能塗料が増えていますが、塗料の厚さはわずか数ミリ程度ですので過大な期待はしないように気をつけましょう。
塗料で全て解決できる、と説明して高価なものを勧めてくる業者は誠実ではありません。
基本的に火災保険はリフォームには使えない
台風等災害によって生じた損害の修理は火災保険の対象となりますが、リフォームのように「元の機能以上に回復させる」工事や経年劣化による故障を直す工事は対象外です。
一部修理に関して火災保険がおりることはあり得ますので、保険会社に確認してみるのがおすすめです。
相場を確かめるには相見積もりを取る
屋根修理の相場は屋根の種類(屋根材の種類)、形状(2階建や屋根の形)、修理の内容によって大きく異なります。
インターネットの情報で正確な相場を割り出すのは非常に難しいため、工事費用が妥当かどうかは相見積もりをとって見極めるのがおすすめです。
実際にやり取りすることでサービスの違いも感じることができます。
屋根コネクトなど無料見積もりサイトを活用すればかんたんに相見積もりを取れますので、お気軽にご連絡ください。
私達がお客様の屋根工事を
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