梅雨の前に！雨音が気になる方へ

強い雨が振ると雨音が気になって眠れないという人は、自宅の屋根に使用されている屋根材を確認した方が良いかも知れません。なぜなら屋根の素材によって、雨音の大きさが極端に異なるからです。

一般的に最も雨音が小さいといわれている瓦屋根、それに対していくつかの種類が存在する金属屋根のなかには、トタン屋根のように非常に大きな雨音を響かせるものが存在。有効な対策として屋根表面や屋根裏に防振材を設置する方法も。

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雨音の原因

激しい雨が降っている時に気になる「雨音」。特に金属屋根である場合、屋根に当たった雨が屋根材を振動させ、それが結果として室内に伝わることで、耳障りな音となります。例え屋根の下に断熱材があったとしても、屋根材から発生する音そのものを消さない限り、室内で聞こえる音はなくなりません。

同じ金属の屋根材であっても、昔から使用されているトタン屋根と、最近の主流となっているガルバリウム鋼板では大違いです。ガルバリウム鋼板では最初から雨音が発生しにくい施工方法を採用します。具体的には屋根材と下地との間に吸音材を敷くなどの手法です。

瓦屋根である場合でも、樋や天窓などに金属が使用されている部分があれば、そこで雨音が発生している可能性があります。うちは瓦屋根なのに雨音がうるさいと感じる人は、一度他の場所を確認してはどうでしょうか？

屋根にする雨音対策

屋根の材質が原因となる雨音の対策として、有効なものがいくつか存在します。例えば金属製の屋根やひさしなどに裏打ちして、雨音を低減できる「ホンパネル」などの防振材。

このような製品は防音効果以外に遮熱・断熱の効果も期待できる優れた対策品です。特にこのホンパネルという製品は水や水蒸気によっても性質が変化しませんから、長期間設置しても効果が持続するところが特徴です。

最も大きな雨音が聞こえるトタン屋根の場合、防振材を裏打ちする方法以外に、屋根の内側から発砲ウレタンを吹き付けるという方法（専門業者に依頼）があります。

その他にも窓を二重にすることで、外部から入ってくる雨音を軽減する方法も有効です。特に2階建ての建物で一階の小屋根が金属である場合、2階の窓を、二重にすると高い効果が期待できます。

雨音対策のDIY

業者に依頼して本格的な工事をするには費用の面でちょっとという人は、ホームセンターで購入した防振材を試してはどうでしょうか？

例えば人工芝を屋根に貼り付ける方法があります。かなりの効果が期待できるようです（専用の両面テープを使用）。欠点は3〜4年程度で人工芝自体が劣化してしまうため、その度に交換する必要があるところでしょうか。

防音シートを貼り付ける方法もありますが、水はけが悪くなるためコケが生える可能性も。小さな屋根であれば、細かい石を敷きつける方法も考えられます。ホームセンターで販売されているゴムマット（裏側に凹凸があるもの）なら水はけも大丈夫。スポンジ状の製品にも可能性がありそうです。

要は、屋根に雨が直接当たることを防ぐ効果が期待できれば、可能性があるということです。後は。その防振材自体の耐久性と水はけを考慮して、選択すれば良いでしょう。水はけの悪いものを屋根に設置すると、雨漏りの原因になることがありますから、要注意。