アスファルトシングルの特徴と葺き替え工事の費用を徹底解説

アスファルトシングルという屋根材をご存じでしょうか?
屋根の葺き替えといえば、ガルバリウム鋼板、スレート屋根、瓦屋根などがイメージされることが多いですが、屋根の種類はそれだけではありません。
今回は、日本での普及はそれ程多くないですが、モダンなデザインで海外では多く使用されているアスファルトシングルについてご紹介します。
1アスファルトシングルってどんな屋根?

1-1 アスファルトシングルとは
アスファルトシングルとは、アメリカで開発された屋根材です。
ガラス繊維にアスファルトを浸透させて、表面に石粒を吹き付けて着色したもので、「シングル材」と呼ばれることもあります。日本ではほとんど普及していませんが、アメリカやカナダではとても多く使用されていて、加工しやすく近年では耐久性も高い屋根材だと言われています。
また、屋根の下の防水シートとして使用される「アスファルトルーフィング」とは、名前が似ていますが別のものです。
1-2 アスファルトシングルのメリット・デメリット
アスファルトシングルは、他の屋根材に比べて耐久性が劣ると言われることもありますが、実際はどうなのでしょうか。
アスファルトシングルの特徴や、メリット・デメリットは以下のようになります。
●メリット
<アスファルトシングルのメリットまとめ>
・シート状なので複雑な形の屋根にも施工しやすい
・割れや錆などの不具合が起こりにくい
・重量が軽く家の耐震性を損ねない
・重量が軽いのでカバー工法で施工ができる
・デザインや色がとても豊富
・防音性、防水性が高い
・近年では20~30年の耐用年数があると言われているものも
・石が吹き付けられているので塗装は絶対ではない
アスファルトシングルが他のスレート屋根や金属屋根と大きく異なる点は、シート状であることでしょう。
固い板の屋根材などとは異なり複雑な地形にも施工できるというメリットがあり、屋根材に多くある割れや錆といった不具合も起こりません。
また、仕上げ材として防水シートが使用されていることに加え、施工時に他の屋根材のように多くのビスやタッカーを使用しないため、屋根材の下の防水シートに必要以上に穴をあけることがなく、防水性に優れていると言われています。
重量の面でもスレート屋根が1㎡あたり20kg程度、瓦屋根が60kg程度であるのに対し、アスファルトシングルは10kg程度と軽く、建物の耐震性を高める上でも良い屋根材と言えるでしょう。
●デメリット
<アスファルトシングルのデメリットまとめ>
・強風で剥がれることがある
・劣化すると表面に吹き付けらえた小石が落ちてくることがある
・扱える業者が少なく施工やメンテナンスが大変
・古いものは耐用年数が短い
・瓦などに比べて断熱性が劣る
・勾配が緩やかな屋根には向かない(原則3.5寸以上の勾配が必要)
・カビやコケが発生しやすい
アスファルトシングルのデメリットとしては、風などにあおられて剥がれてしまう危険があることや、瓦屋根などに比べると遮熱性がやや劣ることなどが挙げられます。
表面に石が吹き付けられているため、経年劣化などで接着力が弱まってきたときに剥がれて落ちてくることがあり、見た目などで気になる場合もあります。
また、日本での普及が少ないため、施工できる工事店が少ないのも難点で、施工したい場合には業者選びが難しくなります。
ビスやタッカーを多く使用しすぎてしまうと防水性の高さも発揮できず、業者の技術によって差が生まれてしまう屋根材と言えます。
2施工にかかる費用

2-1 施工の費用を他の屋根材と比較してみよう
アスファルトシングルは、費用の面でも施工しやすい屋根材と言えます。
相場としては、1㎡あたり5,000円~7,000円程度、高くても9,000円程度と言われています。他の主な屋根材と比較すると以下の通りです。
屋根材の種類 | 単価 |
---|---|
化粧スレート | 4,000~7,000円/1㎡ |
陶器瓦 | 5,500~15,000円/1㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 5,000~7,500円/1㎡ |
アスファルトシングル | 5,000〜9,000円/1㎡ |
※費用は業者によって異なります。
実際の施工には屋根材代以外に、高圧洗浄代、足場代などの諸経費がかかります。
30~40坪程度の家で屋根の面積が80~100㎡程度であれば、目安としては葺き替え工事なら、100万~130万円程度、カバー工法なら80~100万円程度の施工費用が掛かります。
ただし実際は、屋根の状態や形状などによっても費用は異なりますので、現地調査を行い見積もり確認してみましょう。
2-2 耐用年数はどのくらい?
アスファルトシングルは、以前には10~20年程度で劣化が起こると言われていたこともあり、他の屋根材に比べて耐用年数が短い屋根材であると認識されていることもあります。
しかし、近年では20~30年程度の耐用年数があるものも製造されており、徐々に耐久性も上がってきているため、瓦屋根などには及びませんが、それほど耐用年数は気にせず使用できるようになってきたと言えるでしょう。
耐用年数を他の屋根材を比較すると以下のようになります。
屋根材の種類 | 耐用年数 |
---|---|
化粧スレート | 15~20年 |
陶器瓦 | 40~60年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 |
アスファルトシングル | 15~20年 |
※費用は業者によって異なります。
古い製品であれば15年程度で劣化が起こる場合もあるため注意が必要です。
これから施工する場合は、耐用年数が20~30年程度のものを選ぶこともできるので、初期費用とのバランスを確認しながらグレードの高いものを選んでも良いでしょう。
2-3 メンテナンスの方法について
アスファルトシングルのメンテナンスは葺き替え工事、カバー工法、塗装などがあります。
目安としては、7~10年に一度剥がれの点検などの補修工事を行い、20年前後で屋根材の状態を見つつ葺き替え工事などを検討するのが良いでしょう。
●補修などの部分工事 ・・・7~10年に一度程度
表面の石粒が剥がれてきた際や、コケなどが目立ってきた際には、メンテナンスを行うようにしましょう。
強風による剥がれなどが起きる可能性もあるので、台風などが過ぎ去ったあとなどにはできる限り大きな不具合などが起きていないか確認することも大切です。
●葺き替え、カバー工法などの大きな工事 ・・・20~30年に一度程度
アスファルトシングルはものによっては15年程度で耐用年数を迎えるものもあります。比較的新しいものであれば、20年前後を目安に屋根材の状態を注意して確認していくのが良いでしょう。
屋根材の下地まで劣化してしまっている場合は葺き替え工事をした方が良いですが、表面の劣化だけが目立つ場合にはカバー工法での施工も可能です。
実際の劣化のペースは製品の種類や環境などによって異なるため、気になったタイミングで現地調査を行ってプロに状態を確認してもらうようにしましょう。
●塗装工事は絶対ではない
基本的に石粒を吹き付けて色を付けるため、スレート屋根などのように再塗装の工事はほとんど必要ありませんが、コケなどの除去で高圧洗浄を行った後には表面を再度塗装することもあります。
他の屋根材と異なり、塗装を行う場合には溶剤系の塗料は使用せず、シリコン、ウレタン、フッ素などの水性の塗料を使用する必要があります。
溶剤系の塗料を誤って使用した場合、アスファルトの成分が溶けてしまうため十分に注意が必要です。
3アスファルトシングルを選ぶなら

3-1 アスファルトシングルの種類
アスファルトシングルには、シングル、ロフティ、アルマなどのメーカーがあります。仕上げの石粒や、耐用年数などがものによって異なり、グレードも様々です。
業者に確認し、予算などと照らし合わせて決めるのが良いでしょう。
3-2 業者選びの注意点
アスファルトシングルの業者選びは、他の屋根材に比べて難しいです。
そもそも日本に普及しているアスファルトシングルが少ないということは、業者の経験値も少ないということになります。施工に慣れている業者はそう多くないため、優良業者に出会うのが難しくなります。
しかし、施工の技術によって仕上がりに差が出やすい面もあり、技術の乏しい業者に依頼すると劣化を早めて早期にメンテナンスが必要になるといったことにもなりかねません。
実績をできる限り確認することと、複数業者に依頼して即決せずにしっかりと比較して検討することが大切です。
3-3 まとめ
アスファルトシングルは今のところ日本での普及は少ない屋根材ですが、施工のしやすく様々な工法で使用できるため、メリットも多い屋根材です。
輸入品が多いため供給が不安定であることや、業者選びが難しいなどのデメリットがあるため、採用さいた場合にはまずはしっかりとした業者を探すようにしましょう。
費用も施工しやすい価格ではありますが、ものによってランクがあるので注意して選ぶことが大切です。
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