屋根のカバー工法で失敗!?葺き替え工事のメリットとは
屋根の葺き替え工事とカバー工法、どちらの工法を選んだらいいのかは迷うところです。
カバー工法は費用を安く抑えられ、葺き替え工事は高額になるというのは一般的に言われていることですが、安く抑えるためにカバー工法を行った結果、失敗してしまったという例もないわけではありません。
後になって不具合が起きて余計にお金がかかってしまっては意味がありませんので、カバー工法を行う場合にはリスクもよく理解しておくのが大切です。
今回の記事では、カバー工法を行った場合のリスクと、葺き替え工事のメリットを主にご紹介します。
葺き替え工事の屋根材別費用や、時期、劣化の見極め方、補助金などについて、より詳しく知りたい方は以下の記事も合わせてご覧ください。
- ◆葺き替え工事の費用、屋根材、補助金などについてまとめ
- 【保存版】屋根の葺き替え工事の知識を総まとめ!費用、時期、メリット・デメリット、補助金、DIYなどを解説
- ◆屋根材別・葺き替えタイミングの見極め方、劣化チェックの方法
- 葺き替え工事のベストなタイミングは?屋根材別・劣化症状のチェック方法!
1屋根の葺き替え工事は費用が高いのか
1-1 葺き替え工事とカバー工法、塗装の費用を比較
葺き替え工事といえば価格が高くなるイメージかと思いますが、実際にカバー工法や塗装といった他の工法と比べたときどのくらいの違いがあるのでしょうか。
費用は屋根材や屋根の形状などによっても様々ですが、同じ屋根で工事を行った場合のおおまかな金額を比較してみましょう。
こちらでは例として、屋根面積100㎡のスレート屋根で工事を行った場合を想定し、費用を計算してみます。
新しい屋根材にはガルバリウム鋼板(6,000円/1㎡程度のもの)を選んだ場合を想定します。
葺き替え | カバー工法 | 塗装 |
---|---|---|
120~160万 (アスベストを含む場合:300万~) |
80万~120万 | 40万~70万 |
葺き替え工事ではなくカバー工法を選択した場合、30万程度は費用を抑えられる計算になり、アスベストを含む場合に至っては、かなりの費用の節約が期待できます。
1-2 葺き替え工事が高くなる理由
葺き替え工事がカバー工法よりも高額になるのは、既存の屋根材の撤去費用がかかるためです。
カバー工法の場合には、既存の屋根材を撤去せずにそのまま上に新しい屋根材を重ねてしまうので、撤去代と処理代の分だけ費用を抑えることができます。
古い屋根材にアスベストが含まれていた場合には、別で処理代がかかるためさらに費用が高額になります。(アスベストの処理費用は自治体によるので、気になる場合には一度住んでいる地域の処理費用を確認してみましょう。)
また、葺き替え工事では下地の補修を行います。もし傷んでいる部分が広い場合にはその分の修理代がかかるため費用が高額になります。
2屋根のカバー工法のデメリット
2-1 カバー工法で起こり得る失敗とは?
葺き替え工事と同じように屋根材を新しく設置することができて費用を抑えられるカバー工法ですが、葺き替え工事では起きないトラブルが起きたという事例もあり、注意が必要です。
以下に失敗してしまったパターンをいくつかご紹介します。
①下地が傷んでいるのに無理に施工してしまったパターン
屋根材の下には、野地板と呼ばれる土台となる板が取り付けられています。この野地板がひどく傷んでいる場合は、上から新しい屋根材を重ねても固定が不十分な状態になります。
本来葺き替え工事であればしっかり補修をした上から新しい屋根材を取り付けるはずのところを無理にカバー工法で施工してしまった場合、最悪の場合すぐに屋根材が剥がれてしまい葺き替え工事をやり直さなければならない可能性もあります。
工事業者の経験不足で下地の傷みを確認できていなかったパターンもあれば、費用を安く見せるために本来葺き替えが必要をわかっていながらカバー工法を勧める悪徳業者もいますので、十分に注意しましょう。
②勾配の少ない屋根に施工してしまったパターン
カバー工法を行うためには屋根の勾配が一定以上必要です。勾配が緩やかな屋根にカバー工法を行うと排水がうまく行かず雨漏りの原因になると言われているためです。
業者の知識不足などで、誤って勾配の緩やかな屋根に施工を行ってしまうケースも実際にあるため十分に注意が必要です。
③雨漏りの原因が特定できなくなるパターン
カバー工法を行って、内部に雨漏りの原因が残ってしまった場合や、施工に不備がありすぐに雨漏りが発生してしまった場合には、原因箇所を特定するのが難しくなります。
カバー工法を行う時点でしっかりと確認していれば本来問題ないですが、もし後になって雨漏りしてしまうと、最悪の場合には葺き替えをやり直すことになりかねません。
業者選びを慎重に行うのはもちろんですが、表面が綺麗に見える屋根であっても、雨漏り跡などがないか施工前にしっかりと確認するようにしましょう。
2-2 カバー工法をおすすめできない例
以下のような場合には、カバー工法はお勧めできません。
①下地が傷んでいる場合
屋根は表面の状態が良くても下地が傷んでいることもあります。新築であれば築年数や、屋根の工事を以前に行っているのであれば施工からどれくらいの時間が経っているかなどをチェックして、劣化の可能性があるかどうかを意識しておくことは大切でしょう。
表面の傷みがひどい場合にも、下地まで傷みが広がっているのかそうでないのか、状況を見て工事内容を検討するのがおすすめです。
②耐震性が低い建物の場合
カバー工法は、屋根材を重ねる分、重量がどうしても重くなってしまいます。通常のスレート屋根や金属屋根の家であれば施工できることが多いですが、まれに古い家などで耐震基準に満たない場合、施工しない方がいいこともあります。
また、瓦屋根の場合にはもともとの屋根材が重いため、家の古さなどに関わらず耐震性の観点からカバー工法はほとんど行われません。
③太陽光パネルなどを設置した場合
将来的に太陽光パネルなどを設置する予定がある場合には重量の観点からカバー工法はしない方がいいです。また、既に太陽光パネルが設置してある場合にはカバー工法を行うのは難しいと思っておいた方が良いでしょう。
④既に一度カバー工法を行っている場合
カバー工法は1度行ってしまうと、再度行う(さらに屋根材を重ねる)ことはできません。カバー工法を行った屋根に何らかのトラブルが起きてしまった場合には葺き替え工事を検討しましょう。
3屋根の葺き替え工事とカバー工法どっちがいい?
3-1 葺き替え工事のメリット
葺き替え工事のメリットは何と言っても下地までしっかりと確認できることでしょう。
既存の屋根材と防水シートをすべて新しくし、下地も丁寧に補修を行うことができますので、屋根の本来の機能が回復します。
1回の工事費用が高額になる分、きちんと施工すれば後にトラブルとなって余計なお金がかかるリスクを減らすことができ、大規模なリフォームもしばらくする必要がなくなるのは大きな強みと言えるでしょう。
アスベストを含む屋根を施工する場合にも、処理費用は年々高騰していますので、将来に問題を残さないという意味で葺き替え工事をしておくメリットは大きいでしょう。
3-2 カバー工法のメリット
カバー工法を行うメリットは、葺き替え工事に比べて費用を抑えられる点ですが、もう一つ、屋根が二重になることで断熱性や遮音性が向上するというメリットもあります。
その分屋根の重量が重くなりますが、元々が軽い金属屋根などであれば、カバー工法を行ったとしても重量はそれ程問題にならないでしょう。
また、もし家を長く使う予定がない場合には、費用を抑えて屋根の機能を維持できるのでおすすめです。
3-3 まとめ
カバー工法は費用を抑えられる工法であるため、葺き替え工事よりも気軽に行いやすい面があります。
しかしながら決して万能な工事というわけではなく、デメリットもありますので、いい点と悪い点をよく理解した上で長い目で見て施工を検討するのが大切です。
また、悪徳業者が費用を安く見せて契約をさせるために、本来は葺き替えが必要な状態であってもカバー工法を勧めるということもあるようです。
もちろん、カバー工法にもメリットはありますが、雨漏りしている場合や、下地の劣化があると思われる場合には無理をして行うことは避けるようにしましょう。
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