トタン屋根の工法別リフォームと種類による違い・費用を解説
「トタン屋根はカバー工法に適さない」と聞いたことはありませんか?
比較的安価で軽量、加工もしやすいことから多くの住宅の屋根に使われていたトタン。
新素材の普及に伴い今ではほとんど利用されなくなっていますが、現在でもトタン屋根のお家はたくさん残っています。
耐用年数的にそろそろ大規模な修理が必要になってくるお宅も多いでしょう。
本記事では、トタン屋根の修理をお考えの皆様に向けてトタンの特性とカバー工法の適用有無、費用節約の方法についてご紹介します。
1トタン屋根について
1-1トタンとは?錆を防ぐ仕組みとガルバリウムとの違い
トタンとは鉄の鋼板に亜鉛でめっきを施したもの。
鋼板は錆びやすく、そのまま外に放置すればすぐに錆びてもろくなってしまいますが、めっきをすることで長期間使い続けることができるようになります。
トタンの場合、亜鉛めっきが先に変化して溶け出すことで内部の鉄を守っています。
時間経過とともに亜鉛はどんどん溶け出していってしまうため(後から補うこともできません)、住宅に使用する際はできるだけ亜鉛の消費を遅らせるよう表面に塗装を施します。
塗装を定期的に繰り返すことで長持ちさせることが可能です。
軽くて値段が安く、加工もしやすいことから多くの住宅に使われてきたトタンですが、1982年以降ガルバリウム鋼板 (鋼板+アルミニウム・亜鉛合金めっき)が登場したことから優位性を失い、使用されなくなってきました。
現在では金属屋根というとガルバリウムの屋根を指すことがほとんどです。
メリット
・比較的安価
・加工が容易
・軽いので建物への負担が少ない(住宅の構造を簡素にできる)
デメリット
・錆に弱い
・ガルバリウムに機能的に劣る
・遮熱性が低く夏は暑い
・遮音性が低く雨の日はうるさい
1-2トタン屋根の種類とは?
トタン屋根は大きく①波板屋根 ②折板屋根 ③瓦棒屋根 ④立平屋根に分かれます。
①波板屋根
波板屋根とはその名の通りトタンの板を波状に加工したもの。
平らな一枚板では強度が不足するので波状に加工しています。
住宅に使われることはまずなく、倉庫や自転車置き場等で見ることができます。
②折板屋根
折板屋根もトタンの一枚板を加工したものですが、波状ではなく台形が連続したような形状になっています。
体育館や工場の屋根として使われているので目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
③瓦棒屋根
瓦棒屋根は傾斜に沿って縦向きに葺いた屋根の一種で、芯木(芯となる細い角材)とトタンから構成されています。
雨漏りしにくく、緩い勾配にも施工できることから多くの住宅で採用されています。
④立平屋根
立平屋根は瓦棒屋根と同じ縦葺きの一種ですが、芯になる木材を使いません。
板金の端を折り曲げ、重ね合わせることで全体を覆っています。
比較的新しい工法なので、トタンではなく後発のガルバリウム鋼板が使われていることも多いです。
4種類の屋根のうち、波板屋根はカバー工法には適しませんがその他についてはカバー工法での修理が可能です。
※トタン屋根はカバー工法に不適、と言われることもありますが、それはトタン屋根の寿命が短く下地までダメージが進行していることが多いためです。
定期的にお手入れしていて錆の状態が悪くなければカバー工法で修理できます。
2カバー工法について
2-1カバー工法とは
カバー工法とは葺き替えのように既存の屋根を取り外すことなく、上から新しい屋根をかぶせる工事方法のことです。
屋根の解体と撤去がない分、工期も費用も節約することができます。
特に古い屋根ではアスベストが使われていることがあり、解体費用が高額になりがちなためカバー工法で修理を行うことが多いです。
また、工事中も普段と変わりなく生活することができるので比較的負担が少なく済みます。
ただしカバー工法では屋根の下地が取り替えられないため、雨漏りが発生しているなどダメージがひどい屋根には適していません。
トタン屋根の場合では、錆が進行して穴が空いていたり下地が腐食していたりすると葺き替えが必要になります。
※屋根の下地:屋根材の下には野地板という木の板と防水シートがあり、室内への水の侵入を防いでいます。
※屋根カバー工法については以下のページで詳しく紹介しています。
https://yane-connect.com/new-content/cover/
2-2トタン屋根のカバー工法
トタン屋根に施すカバー工法には以下の2種類があります。
①簡易カバー工法
既存のトタン屋根の上に直接防水シートを貼り、新しい屋根材を重ねる方法です。下地は既存のものをそのまま利用します。
②通気カバー工法
既存のトタン屋根の上に新たな芯木を追加し、野地板を重ねた上から新しい屋根材で全体を覆う方法です。
簡易カバー工法とは違い、屋根の下地が二段重なっている状態になります。
間に断熱性の高い空気の層ができるので、夏に表面温度が上がっても効果的に熱が逃げ室内の温度を保つことができます。
いずれの方法でも、カバー工法は既存の屋根材と同じか、より軽い屋根材を利用するので、基本的にはガルバリウム鋼板を使用します。
ただし屋根の勾配が極端に緩い場合はガルバリウムが使えず、トタンでカバーすることになります。
3トタン屋根のメンテナンス費用
3-1メンテナンスのタイミング
トタン屋根はメンテナンスが非常に重要な屋根です。
素材の特性上錆が発生すると深く広く進行してしまうので、定期的に塗り直しをして錆止めをする必要があります。
メンテナンスが必要になる具体的な症状や時期は以下の通りです。
症状 | 時期 | 工事の種類 |
---|---|---|
チョーキング(塗装が劣化して表面から白い粉が出る) | 7~10年程度 | 塗装 |
色褪せ、軽度の錆 | 10年程度〜 | 塗装、錆取り |
中程度の錆(下地異常なし) | 20年程度〜 | 一部補修カバー工法 |
重度の錆、穴あき、雨漏り | 20年程度〜 | 葺き替え |
3-2カバー工法の費用
屋根工事の費用については、面積、屋根材の種類、屋根の葺き方等により大きく変動するため一概には言えません。
一般的な30坪二階建て、トタンの瓦棒屋根ではざっくりと60万円〜150万円ほどになるでしょう。
屋根工事の詳しい費用については以下の記事で紹介しています。
https://yane-connect.com/new-content/cost/
3-3工事費用の節約……火災保険や相見積もり
屋根の修理には火災保険が使えると聞いたことはありませんか?
たしかに住宅向け火災保険の多くは台風等自然災害による屋根の被害をカバーしています。
トタン屋根のカバー工法工事も火災保険を使いたい、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、火災保険では経年劣化は保険対象外です。
また、あくまで「失われた機能を元に戻す」保険であるため、カバー工法のように「全体の機能を向上させる」工事は残念ながら認められない可能性が高いでしょう。
リフォームの費用を抑えるためには、屋根補修と合わせて外壁塗装もしてしまうなどいくつかの工事をまとめて行う方法が現実的です。
屋根修理にも外壁塗装にも足場は必要であり、同時に行えば足場代は一回しかかからないためです。
一度に支払う金額は増えますが、別々に行うより約20万円の節約になります。
また、相見積もりをとるのもおすすめです。
複数の業者から見積もりを取れば必要な費用、不要な費用がわかってきますし、業者によるサービスの違いも明確になります。
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