台風に強い屋根、弱い屋根の特徴は?被害の傾向や対策方法を徹底解説!
近年、台風による屋根の被害が多く報告されている中で、台風に強いのはどういった屋根なのか、被害を受けやすい屋根に特徴はあるのかが気になるという方もいるのではないでしょうか。
被害の受けやすさは、屋根の形や素材、重量などによって様々です。
また、それまでのメンテナンス有無や築年数などに左右されることも多くあります。
本記事では、台風による屋根被害の傾向と、台風に強い屋根、弱い屋根の特徴などをご紹介します。
1屋根被害のパターンは?実際にあった被害の例
台風の被害というと、テレビで報道されるような大きく破損した屋根の様子や、ブルーシートがかかった家の様子などをイメージする方も多いでしょう。
そういった生活に多大な影響を及ぼすような大きな被害はもちろん要注意ですが、実際には、屋根材が一枚飛ばされた、棟板金が剥がれてしまったという被害も非常に多く、落下などによる二次災害や雨漏りなどにも注意が必要です。
また、一つの地域の中でも大きなものから小さなものまで様々で、台風の中心地から遠い場所であっても小さな被害は多く報告されています。
被害のパターンとして、最も多いものをまとめると以下のようになります。
1-1 強風による飛散や変形
①棟板金の変形や飛散
台風による被害で最も多いのは、棟板金の変形や飛散です。
棟板金とは、屋根の頂上部分や四隅に設置されている板金のことで、スレート屋根などにみられます。
この棟板金が、メンテナンス不足などによって浮いた状態になってしまっていることは意外と多いと言われており、台風の際に隙間に風が入ると飛ばされてしまう可能性があります。
②漆喰の剥がれ
漆喰とは、瓦屋根で棟瓦、丸瓦、のし瓦を固定しているものです。
棟瓦を設置する際、瓦の面と棟瓦の間にできた隙間に土などを入れて固定するのですが、その土に雨や風が直接当たらないように外側から保護する役割を持つのが漆喰です。
メンテナンス不足などにより劣化していると、強風で剥がれてしまうことがあります。
③軒天の破損
軒天とは、家屋・住宅の外壁から外側に伸びている部分の裏側(天井)を指します。
近年の台風では横殴りの風が吹くことも多いため、通常の雨などで問題がなくても破損してしまうことがあります。
④雨樋の破損
雨樋も強風による被害を受けやすい部分の一つです。
雨樋を止めている金具が経年劣化により傷んでいたことが原因で破損してしまうことも多いです。
1-2 家財などに被害をもたらす室内の雨漏り
①天井の雨漏り
屋根やその他の部分の破損が原因で、天井から室内にまで雨水が落ちてくることがあります。
雨水が浸入する経路は想像以上に複雑で、さらに台風の場合は強風などの影響で、通常とは異なる経路で雨水が流れ込んでくることもあります。
雨漏り跡やカビ、床や家財への被害など後々大きな影響が出ることも少なくありません。
②外壁からの雨漏り
外壁や窓枠のコーキング部分にひび割れや劣化などがあると、台風の強い横殴りの風によって雨水が浸入してくることがあります。
強風で外壁の一部が大きく損傷し、大量の雨が浸入してきたという事例もあり、屋根と同様に警戒が必要です。
1-3 他所からの飛散物による被害
①スレートや瓦の割れや欠け
スレート屋根や瓦屋根の場合、部分的な割れや欠けの被害も比較的多いです。
強風自体が原因で瓦などがめくれてしまう場合もありますが、他所からの飛来物などが衝突して破損してしまうことも少なくありません。
②窓ガラスや外壁の損傷
台風の際、強風によって飛ばされてくるものは実に様々です。他の家で破損した屋根の一部や、木片、看板の一部などが自宅の外壁などに衝突し、損傷してしまうことがあります。
1-4 落下などによる二次災害
①飛散した瓦の落下
破損した瓦の一部が、雨の最中や、台風の過ぎ去った後に、風で落下し二次災害が起こることがあります。
目視で見える部分に割れた瓦の一部などがある場合には十分に注意が必要です。
②雨漏り跡やカビなど
雨漏りの後、表面が乾いて見えても屋根裏など水が残っている可能性があり、雨漏り跡をはじめ、カビや全体の傷みなど甚大な被害をもたらすことがあります。
③応急処置中の事故
屋根に被害が出てしまい雨漏りなどの危険がある場合には一刻も早くブルーシートなどで応急処置を行いたいものです。
しかし、雨漏り後の屋根は水が乾ききっていないこともあり、自分で登って作業を行った際に重大事故が起こってしまったという例もあります。
2台風に強い屋根とは?
ここからは台風に強い屋根について説明していきます。
台風に強い屋根の特徴としては、屋根材が固定されていること、風の影響を受けにくい形状であること、メンテナンスなどをきちんとしていること、などがあげられます。
主に屋根の状態、形、素材の3つのポイントでそれぞれご紹介します。
2-1 屋根の素材と工法による違い
大型の台風の際には、基本的には屋根材の種類に関わらず被害に遭うリスクがありますので、しっかりとした対策が必要です。
しかし、工法などの違いや重量の違いなどから、比較的台風の被害を受けにくい屋根材というのはあります。
重量が重く屋根材がしっかりと土台に固定されている防災瓦や、屋根材同士を組み合わせるロック工法で施工されている金属屋根などは台風に強い屋根であると言われています。
①瓦屋根について
瓦屋根は基本的には屋根材一つ一つが固定されておらず、桟木という部分に引っ掛けられているだけであるため強風に弱いです。
1枚1枚の重量も重いため、破片の飛散や落下などによる二次災害のリスクも大きいです。
しかし近年、飛散や落下の被害を防ぐため、新築の住宅ではすべての瓦を固定することが義務付けられることになり、新しく施工される家では以前に比べてこういった不安は軽減されるでしょう。
現状でも防災瓦を使用している場合など、すべての瓦が土台にしっかりと固定されている場合は、台風に強いのが特徴です。
②スレート屋根について
スレート屋根は、釘で固定されているため、メンテナンスさえきちんとしていれば飛ばされる可能性は比較的少ないです。
しかし、他の屋根材に比べて劣化が早くひび割れなどを起こしやすく、メンテナンスをしていなかった場合には被害が大きくなりがちです。
屋根材自体が軽いため、固定している釘が傷んで土台との間に隙間があいてしまうと、強風の影響を受けやすくなります。
台風の中心地以外でなくても被害を受けてしまう可能性は十分にありますので、しっかりとした対策が必要です。
③金属屋根について
金属屋根は基本的には他の屋根材に比べて軽量なため、不具合が起きると飛ばされてしまうリスクは高いと言えます。
ただし、施工のタイプなどによっても様々で、縦葺きの場合などは1枚1枚の屋根材が大きい施工方法の方が、強風による影響は受けやすいです。
1枚1枚の屋根材をしっかりと固定している施工方法などでは台風にも強いのが特徴です。
④アスファルトシングルについて
アスファルトシングルは、他とは異なりシート状の屋根材を接着剤や釘を使って固定しているのが特徴です。
経年劣化によってめくれなどが起きやすいため、劣化している状態では台風による被害も受けやすいです。
しかし、施工後間もない家や、きちんとメンテナンスを行っている場合には、土台への固定もしっかりとされているため比較的風にも強いと言われています。
2-2 屋根の形状による違い
続いて屋根の形状による違いですが、基本的に、軒が多く出ている屋根や、傾斜の面が少なく一方向からの風の影響を受けやすい屋根は、台風による被害を受けやすいです。
逆に、軒が少なく、傾斜が4面の屋根などは台風に強いと言えるでしょう。
①傾斜の面が多い
4つの面でできている「寄棟屋根」や「方形屋根」は強風に強い屋根として知られています。
逆に、2面だけの「切妻屋根」、1面だけの「片流れ屋根」などは風による影響に注意が必要です。
②軒が長すぎない
軒が多く出ているほど下からの風の影響を受けやすくなります。
ただし、軒が出ていることで外壁や屋根の間への雨水の浸入などを防いでいるため、一概に短ければいいというものではありません。
台風に強い家を建てる場合には、屋根の形とも合わせて考えることが大切でしょう。
2-3 屋根の状態による違い
屋根の形状や素材に関わらず、築年数が古い家や、もともと劣化がありメンテナンスをしていない家などは強風の被害に遭いやすい傾向にあります。
①築年数が新しい
屋根の一部の大きなめくれや雨漏りといった被害は、築年数が30年以上の物件に多いようです。
築年数が10年未満の物件などでは、大規模な被害や雨漏りは比較的被害は受けにくいと言えるでしょう。
ただし、他所からの飛来物などによる被害は築年数に関係なく起こる可能性があります。
また、施工不良などがある可能性もゼロではないため、新しい家であっても絶対に安心というわけではないでしょう。
①メンテナンスをきちんとしている
屋根材によっては築年数10年を超えると、釘が緩んでいるケースや、屋根材にもともと小さなひび割れがあるケースなど、本来であればメンテナンスが必要な状態であることも多いです。
棟板金が浮いていた、瓦の間に隙間があった、屋根材が反っていたなど、もともと強風による被害を受けやすい状態で、台風がきっかけで被害を受けてしまうことも多く、メンテンナンスを定期的に行っている家の方が、こういったリスクは少ないです。
1対策のステップ
では、実際に自宅の屋根がどのくらい危険のか、また、対策のために今からできることはあるのか、確認してみましょう。
3-1 自宅の屋根や外壁の危険度をチェックしてみよう!
<危険度チェックリスト>
☑築年数が20年を超えている
☑スレート屋根で10年以上メンテナンスをしていない
☑屋根の下から瓦のズレやスレートの浮きが見られる
☑瓦屋根で漆喰が剥がれている部分が見られる
☑金属屋根で錆が目立つ
☑業者からメンテナンスが必要と言われたことがある
☑天井の一部に雨漏り跡が見られる
☑雨樋から水があふれてくる場合がある
☑外壁にひびが入っている
屋根の状態のチェックは自分でできる部分と業者に依頼すべき部分がありますが、まずは、屋根に登らず下から見える部分だけで良いので上記のことをチェックしてみましょう。
もし気になることがある場合には、業者に現地調査を依頼して、実際に屋根の上を見てもらうのがおすすめです。
3-2 被害を抑えるための事前の対策
台風による被害を最小限にするためには、事前に釘の打ち直しや屋根材の固定といった対策をしておくことが大切になります。
また、経年劣化や破損個所がある場合にはしっかりとメンテナンスをしておきましょう。
自宅の屋根はもちろん、飛ばされて他の家などに被害を出してしまうことを防ぐためにも事前の対策が重要になります。
具体的な補修の方法などについては以下の記事で詳しく紹介しています。
3-3 まとめ
屋根の台風被害といっても、実際の被害状況は大きなものから小さなものまで様々です。どういった被害が起こりうるのかを知り、事前に対策を行うことはとても重要です。
また、絶対ではありませんが、被害を受けやすい屋根にはある程度の特徴があり、事前に自分で危険度合いを確認することができます。
被害を最小限にとどめるためにも自宅の屋根の状況を把握しておくことがおすすめです。
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