瓦屋根ラバーロック工法の正しい知識と相場・価格を解説!

瓦屋根の家にお住まいの方は「台風で瓦が吹き飛ばないか」「地震で瓦がふり落とされて周囲に危害を与えないか」と不安になることがあるかと思います。そんな悩みにつけ込みラバーロックという工法を提案する屋根業者がいますが、結論からいうとちゃんと工法や適正相場価格を理解しないで契約をするとあとあとのトラブルや後悔をしてしまう可能性があります。

「ネットには詐欺だと書いてたけど本当なの…?」とよく当社にもご相談いただくこともあるので、今回はラバーロック工法の正しい知識とメリット・デメリットをお伝えします。

ラバーロックは正しく施工すれば問題はありませんが、施工を誤ると雨漏りを誘発するおそれがあります。施工料金の目安など気になる点も含め、詳しく解説していきます。

1.ラバーロック工法とは?


出典:http://www.kawara-onishi.com/

日本瓦やセメント瓦などのいわゆる瓦型の屋根材で施工された屋根において、シーリング材などの接着剤で瓦同士をくっつける工法です。瓦の歪みによって生じた隙間を埋めて、瓦のずれを防止することができます。具体的には次のとおりです。

瓦の歪みによって生じた隙間を埋める


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キレイに敷き詰められた瓦屋根も経年劣化や風害によって隙間が生じることがあります。
その理由の一つは、瓦の歪みです。陶器やセメントといった頑丈な素材でできている瓦も、長いあいだ強烈な太陽光の紫外線にさらされ続けると歪むことがあります。
瓦の種類にはいくつかタイプがありますが、素地瓦やいぶし瓦のように釉薬を表面に塗っていない(テカテカしていない)ものは、紫外線により劣化して歪みやすいので要注意です。
また台風などの強い風により、瓦のふくらんだ部分がまくれ上がり、瓦同士のあいだに隙間ができることもあります。その隙間から雨水が入り込み、屋根裏まで浸水すると雨漏りの原因になります。その雨漏りを止めるためにラバーロックはとても有効です。

瓦のずれを防止する


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台風の強風や地震の振動により、瓦がずれることがあります。ラバーロックは、瓦と瓦をシーリング材で接着して補強することができるので、瓦のずれ防止としても役立ちます。特に築30年以上の古い瓦屋根は要チェックです。その多くは日本古来の工法(土葺工法)で施工されているのですが、これは瓦を野地板の上の葺き土に押しつけただけなので、次第に接着力が落ちてしまい、屋根瓦がずれやすくなります。ずれてグラついている瓦が吹き飛んでしまえば、周囲に思わぬ被害を与えてしまうリスクがあります。このようなリスクを減らすためにも、ラバーロックは有効な工法だといえるでしょう。

2.ラバーロック工法が有効なケース


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ラバーロック工法は、雨漏りの原因となる瓦屋根の隙間を補修し、台風の強風や地震の揺れで瓦がずれるのを防止することができます。ただし、ラバーロックに効果があるのは事実ですが、それが最適な工法とは限りません。
この点に注意しながら、ラバーロックが必要になる条件について考えてみましょう。

自然災害が多い地域に住まいがある


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自然災害が多い地域に住まいというケースでは、突風対策や地震対策として瓦のずれを予防するラバーロック工法はたしかに有効です。
ただし、瓦の飛散対策としては金属屋根への葺き替えが最も確実だといえます。

瓦の欠損に対する予防


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東日本大震災や熊本震災では、瓦の屋根が崩れたり落ちたりするケースが報告されました。
その防止策として、たとえば瓦からガルバリウムなどに葺き替え工事をするとなると200万円ほどの費用がかかります。「瓦がずれて落下しては大変だけど、もっと安く工事がしたい」といった場合、ラバーロックは一つの有効な工法です。しかし、長い目でみると葺き替えた方がトータルコストは安く済むケースがあるため、慎重に検討する必要があります。

新しい住まいで雨漏りしている


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昔ながらの土葺工法が使われている古い住まいの雨漏りは、一部または全面の葺き替えが必要なケースがほとんどですが、築数30年以下の比較的新しい住まいでは、ラバーロックだけで雨漏りが止まることがあります。現在の工法では、平瓦の部分には葺き土を使わずに瓦浅木と呼ばれる木に瓦を引っ掛けているので、葺き土をすべて入れ替える大規模な工事は不要なケースがあるからです。ただし屋根業者としては、ラバーロック工法は応急処置としての一時的な対応に過ぎないため、あまりオススメしていません。

3.ラバーロック工法のリスク


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ラバーロック工法は、正しく施工すれば瓦のずれを予防するなどのメリットがありますが、施工を誤ると雨漏りを誘発するリスクがあります。さらに屋根の景観を悪化させ、メンテナンスのコストがかさむなど、トータルで考えると別の工法の方が優れているケースがほとんどです。それでは、一つひとつ詳しくみていきましょう。

湿気の逃げ場がなくなり屋根下地が劣化する


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瓦屋根の基本構造は、雨水や湿気を完全に防ぐというよりも、逃がすという考え方です。瓦は瓦同士の隙間から空気を循環しているのですが、これを塞いでしまうと湿った空気の逃げ場がなくなってしまいます。逃げ場を失った湿気は瓦下の空間に溜まり、ルーフィングシートや野地板を腐食させてしまいます。腐食の被害が進むと最悪の場合、高額な葺き替え工事をせざるを得なくなります。

雨漏りの原因になる


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瓦下に湿気がたまるとシーリングに亀裂が入り、そこから雨水が上方にさかのぼります。
「水は重力に従って上から下に落ちる」が一般的な常識ですが、細い隙間であれば重力に逆らって下から上へと吸い上げられることもあるのです(毛細血管現象)。シーリングの亀裂から吸い上げられた雨水が野地板に染み込み、雨漏りへとつながってしまいます。

将来的に外観が悪くなる


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シーリングは乳白色をしていますが、時間の経過とともにホコリや砂が付着して黒ずみ、屋根全体が黒ずんで見た目が悪くなります。またシーリング材を大量に塗りすぎてしまうと、雨水と一緒に流れてウロコのようになり、本来の外観を著しく汚してしまいます。

メンテナンスのコストがかかる


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ラバーロックのほかに外壁などにも用いられているシーリングは、およそ10年で打ち替え工事を行う必要があります。ただし、その劣化は3~5年で始まり、しわ・ひび割れ・剥離などの現象が起こるとシーリングの亀裂から雨漏りするリスクが高まるため、5年~10年に一度は点検をしなければなりません。

4.ラバーロック工法の流れ


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ここでは、ラバーロックのたしかな施工技術をもった業者が行っている正しい施工の流れを解説します。

既存瓦の補修と整列


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まずは、すでにずれている瓦をきれいに整列します。ずれた瓦をそのままシーリングで固定するひどい業者もいるので注意が必要です。

平瓦部分のシーリング


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雨水が流れない瓦の山の外側と山の下の部分だけをL字型にシーリングします。
L字型にすると、瓦を固定しながら瓦下の換気が確保できます。さらに周りからみてもシーリング部分が目立ちにくいため外観も考慮できる利点もあります。もちろん雨水を流す部分にはシーリングしないので、雨漏りの原因になることはありません。

棟瓦部分のシーリング


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棟瓦は、屋根の中でも出っ張った部分です。突風や強風の被害を受けやすい箇所であり、ラバーロックによる瓦ずれ防止が有効な箇所です。瓦が交互に積んであるところ、つまり3つの瓦が重なるT字部分のみシーリングを施工し、最小限のシーリングで最も多くの棟瓦を連結、固定するのが正しい工法です。

仕上がりの確認


出典:http://gaiheki-suidobi.com/

シーリングの施工ミスや施工漏れはないか、作業によって瓦を傷つけてしまった箇所はないか、きちんと確認します。工事の完了後は、施工前と施工完了の写真をお渡しして、品質保証書を発行します。

5.ラバーロック工法の価格


出典:https://riverstone-roofing.com/

瓦の枚数と屋根の面積によって異なりますが、一般的な規模の屋根(20坪~25坪)の場合の目安としては次のようになります。

●一般住宅の瓦屋根のラバーロック相場価格:200,000円~

なかには「ラバーロック一式800,000円」というありえない破格の値段で見積りを出してくる業者もいますが、あきらかによくない業者です。ご契約をする場合に必ず工事内容の確認をする様にしましょう。
ラバーロック工法を押しつけるような業者には、シーリング技能士の資格のない未熟な施工者が多く、法外な金額で中身のない工事内容になるケースも少なくありません。施工不良によって雨漏りが発生することもあるので要注意です。

6.ラバーロック工法のまとめ


出典:http://kawaratomi.com/

いかがでしたか?ラバーロック工法はかつて台風の強風対策や地震対策としてラバーロック工法が注目されましたが、今ではそのリスクの高さから「ラバーロック工法はしません」と宣言している業者もいます。

もし瓦の落下が気になるのであれば、金属屋根でガルバニウム屋根への葺き替え工事の方が有効なケースが多いです。しかし、だからといって「ラバーロックをオススメする業者=よくない業者」と判断してはいけません。正しく施工されれば有効な選択肢となるケースもあります。大切なのは、あなたの工事を引き受ける業者が、その判断ができるだけの熟練した経験と技術をもっているかどうか。また別の工法を提示する提案力があるかどうかです。

屋根コネクトでは、瓦屋根の構造を熟知した経験豊かな優良業者をご紹介することができます。もし依頼した工事の見積りにラバーロックの文字があるという方は、一度お気軽にご相談ください。

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