屋根裏の換気について【永久保存版】

出典：http://kajikawa.exblog.jp/19761508

屋根裏の換気について、考えてみたことはありますか？
屋根で断熱している場合は問題ありませんが、天井板で断熱している場合の屋根裏は、温度変化が非常に激しい場所になります。

外からの熱気や冷気がそのまま伝わってしまうとともに、構造上空気がたまりやすいためです。

その温度変化により、屋根裏の木材にダメージを与えてしまうほか、さまざまな問題が起こりやすくなります。
それを防ぐために必要なのが、「屋根裏の換気」です。

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屋根裏の換気をしないとどうなる？

換気が行われていないと、空気がこもりやすい状態になるので、夏場の暑い時期ではなんと60°にも達します。

ここまで温度が上がってしまうと、その環境自体が木材にとっては劣悪な状況で、寿命を縮めてしまう可能性があります。

また、天井の断熱材にも限界があるので室内へ熱が伝わってしまい、エアコンが効きにくいといった問題が出てきます。

一方で冬場になると、外からの冷気で冷やされた空気に室内から伝わった熱が触れることで結露が起こり、カビも発生しやすくなります。

換気をして空気の循環がよくなると、そういった事態を防げます。
主な換気方法は大きく分けて2つあります。

1.自然換気

屋根裏部分の外壁側面や、軒下、棟部分に換気口を設け、風の流れを作ることによって換気を行う方法です。

温かい空気は自然に上がるので、上方の換気口から排出され、冷たい空気は下側から吸気されるので温度差だけで換気を行うことができます。

2.機械式換気

これまでは自然換気で十分でしたが、近年の住宅では、デザインの変化や気密性の上昇により、自然換気だけでは効果が期待できない場合があります。

そんなときに活躍するのが、強制的に空気の循環を促す機械式換気です。

ソーラーパネルを使用するタイプでは、晴れているとき＝空気が乾燥しているときのみ作動するので、雨天時などの湿った空気を取り込みません。
設置の際に費用はかかりますが、その後は太陽光を利用するため機械式換気の中では最も経済的です。

日当りが悪い、パネルを設置する場所がないといった場合には、家庭用電源で動かすタイプもあるようです。

空気が滞りやすい「死角」に屋根裏拡散ファンを設置をすることで、より効率よく空気の循環を促すこともできます。複雑な構造でなければ必要はないかもしれません。

そのほか、「屋根裏換気システム」という呼び名で、メーカーから販売されているものもありますが、設置費用か運用費がかかるので事前によく調べることをおすすめします。

まとめ

屋根裏は、普段生活している分には目につかない場所なので、普段は気にかけることは少ないかもしれませんが、室内の温度上昇、カビの発生、屋根裏の木材の早期劣化などを防ぐために、必ず必要な措置です。

二階部分でエアコンが効きづらいといったことがあれば、一度屋根裏の温度を測ってみたり、換気口などあるかを確認してみるのがよいでしょう。
最も費用が掛からないのが自然換気です。
もしも換気の仕組みが全く取られていない場合は、まずは自然換気の検討をおすすめします。