屋根の種類を紹介!メリット・デメリットと選び方のポイントを解説
屋根には様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
はじめて家を建てるなら、屋根の「形」はもちろんですが、「素材」も意識すると、より本格的に自宅に合った屋根を選ぶことができます。
この記事では、屋根の形、屋根の素材それぞれについてご紹介します!
1屋根の形の種類
①切妻屋根(きりづまやね) | ②寄棟屋根(よせむねやね) | ③方形屋根(ほうぎょうやね) |
---|---|---|
④入母屋屋根(いりもややね) | ⑤片流れ屋根(かたながれやね) | ⑥陸屋根(ろくやね、りくやね) |
⑦招き屋根(まねきやね) | ⑧越屋根(こしやね) | ⑨半切妻屋根(はんきりづまやね) |
1-2 メリット・デメリットの比較
①切妻屋根(きりづまやね)
もっともシンプルな形の屋根で、屋根の頂点から2つの面が地上に向かっておりていく形です。
シンプルなので施工しやすく、メンテナンスなどの際にも費用が比較的安く済むのが特徴です。
水はけがよく、雨漏りしにくいというメリットもあります。
②寄棟屋根(よせむねやね)
屋根の頂点に棟(むね)があり、そこからさらに4方向に地上に向かっておりていく形の屋根です。
切妻屋根についで馴染みの深い形でしょう。
面が多い分、強風の影響を受けにくいというメリットがあります。
棟が多いため切妻屋根よりも雨漏りのリスクはやや高くなります。
③方形屋根(ほうぎょうやね)
屋根の頂点から4方向に面がおりていく形の屋根です。
寄棟屋根と似ていますが、屋根の頂点が線ではなく点になっているところがポイントです。正方形に近い形の家で施工され、コストはやや高めです。
面が多いため風による影響を受けにくいことに加え、寄棟屋根より棟が少ない分雨漏りのリスクを軽減できるというメリットがあります。
④入母屋屋根(いりもややね)
日本家屋などに多い形で、上部が切妻屋根、下部が寄棟屋根の形になっている屋根です。重厚で格式高い印象になるのが特徴です。
つなぎ目が多いため、施工をきちんと行っていないと雨漏りのリスクが高く、注意が必要です。
⑤片流れ屋根(かたながれやね)
名前の通り傾斜が1方向にのみある屋根のことです。
おしゃれな印象で洋風な家屋などでときどき使用されます。構造がシンプルなので施工しやすく費用も安くなります。
屋根の面積が広いため、太陽光パネルを設置しやすいというメリットもあります。
強風の影響を受けやすいのと、雨水が1方向に流れていくため雨樋への負担が大きくなる点に注意が必要です。
⑥陸屋根(ろくやね、りくやね)
傾斜のない平らな屋根のことを言います。
屋上のスペースを有効に使うことができ、掃除や定期的な防水工事などのメンテナンスも比較的簡単なのが特徴です。
傾斜がないため雨水の排水がきちんとできていないと水が溜まってしまい、トラブルのもとになるため注意が必要です。
⑦招き屋根(まねきやね)
屋根の頂点が段違いになっている屋根のことです。「差しかけ屋根」と呼ぶこともあります。
屋根と屋根の間の外壁部分に窓などを作ると、太陽光を取り入れやすくなるのが特徴です。
デザイン性が高いですが、コストはそれほど高くないのもメリットの一つです。
強風にも比較的強いですが、施工がしっかりされていないと下側の屋根から雨漏りしやすい傾向にあるため注意が必要です。
⑧越屋根(こしやね)
屋根の上に小さな屋根が乗ったような形をした屋根のことを言います。
この上の屋根は光を取り入れたり、換気したりするのが主な目的です。通気性がよくなり、デザイン性も高いのが特徴です。
形が複雑なのでコストが高めなことと、つなぎ目が多く雨漏りのリスクがやや高いのがデメリットです。
⑨半切妻屋根(はんきりづまやね)
切妻屋根の両端部分が斜めになった屋根です。はかま腰屋根(はかまごしやね)、「ドイツ屋根」などと言われることもあります。
道路に面した家などで法律的な制約などがある場合に建てられることが多く、この形にすることで切妻屋根よりも室内の空間を自由に使うことができます。
棟が多くなる分、雨漏りのリスクはやや高くなります。
2屋根の素材の種類
2-1 【全12種類】屋根の素材一覧
①陶器瓦 | ②セメント瓦 | ③軽量瓦 |
---|---|---|
④化粧スレート | ⑤天然スレート | ⑥トタン |
⑦ガルバリウム鋼板 | ⑧エスジーエル鋼板 | ⑨ステンレス |
※画像はイメージです。 | ||
⑩銅 | ⑪チタン | ⑫アスファルトシングル |
2-2 メリット・デメリットの比較
①陶器瓦
瓦屋根の中で最も馴染みがあるのがこの陶器瓦です。
粘土で形を作って高温で焼き上げて作った屋根材で、頑丈で耐久性に優れているのが特徴です。
塗装のメンテナンスが必要なく、耐熱性や防音性にも優れているというメリットがあります。
初期費用は他の屋根材に比べてやや高めです。
②セメント瓦
セメントを原料にした瓦の一つで、陶器瓦に比べて初期費用が安いのが特徴です。
セメント瓦に似た瓦に「乾式コンクリート瓦」があり、日本モニエル株式会社が製造していた「モニエル瓦」が有名です。
2つをひとくくりにして「セメント瓦」と呼ぶこともあります。
断熱性などには優れていますが、塗装のメンテナンスが必要で、耐久性も陶器瓦よりやや劣ります。
③軽量瓦
近年では防災性の観点から、重量を陶器瓦の半分~3分の2程度に抑えた瓦も登場しており、「軽量瓦」や「防災瓦」と呼ばれています。
軽量なため耐震性などに優れており、葺き替え工事などの際に瓦の見た目のイメージを壊すことなく施工できるというメリットがあります。
耐久性は陶器瓦程ではありませんが、他の屋根材と比較すると高い方と言えます。
瓦は屋根材の中でも特に種類が豊富なので、以下の記事でも詳しく解説しています。
→【画像付き】様々な種類の瓦屋根!呼び方を原料、形状、製造方法ごとに整理してみよう
④化粧スレート
日本で最も多く普及している屋根材で、シンプルな印象で初期費用が安く、新築住宅などで多く採用されています。
「コロニアル」「カラーベスト」というのはスレート屋根の商品名の一つです。
カラーのバリエーションが多く、施工できる業者も多いので依頼しやすいのが特徴です。
ひび割れなどの不具合が起きやすく、表面の塗装メンテナンスも必要なので、ランニングコストはやや高くなる傾向にあります。
⑤天然スレート
高価なため一般家庭ではめったに見ることができませんが、ヨーロッパなどで古くから使用されていた屋根材です。
化粧スレートは、この天然スレートを模して一般家庭でも施工ができる安価なものとして普及しました。
デザインがおしゃれで耐久性にも優れていますが、重量が重く、初期費用も高くなります。
⑥トタン
工場や倉庫、昔ながらの住宅で使用されている屋根材で、波板トタン、折板トタンなどの種類があります。
金属屋根の一種で、瓦屋根などに比べて安価で施工しやすかったため、一時期には多く使用されましたが、同じ金属屋根の「ガルバリウム鋼板」が普及してからはほとんど使用されることはなくなりました。
費用は抑えられるものの、錆などの不具合が起きやすいのが特徴です。
⑦ガルバリウム鋼板
近年人気が高まっている金属屋根で、トタンよりも耐久性に優れているのが特徴です。
金属なので瓦などに比べて軽く、建物への負担が少ないというメリットがあります。
断熱性や遮音性が瓦などに比べると劣りますが、断熱材入りの製品もあるなど、デメリットを軽減するための工夫もされています。
ガルバリウム鋼板の中でも、表面に石粒のコーティングがされている製品を「石粒付き鋼板」や「ジンカリウム鋼板」と呼ぶことがあります。
⑧エスジーエル鋼板
出典:http://www.niscs.nipponsteel.com/products/sgl.html
ガルバリウム鋼板よりもさらに耐久性が高く、錆などが起きにくく屋根材として、近年注目されているのがエスジーエル鋼板です。
費用もガルバリウム鋼板とほぼ変わらず、ガルバリウム鋼板同様に軽量で耐震性に優れているのが特徴です。
⑩銅
耐久性が非常に高い屋根材の一つで、こちらも一般家庭ではほとんどなく、神社や仏閣などで時々使用されます。
表面に時間が経つにつれて緑青が出るのが特徴で、内部の錆を防ぐと言われています。
費用はとても高額で、施工の難易度も高いです。
⑪チタン
チタンは屋根材の中でもっとも耐久性が高く、耐用年数は半永久的ともいわれています。
強度にも優れており、メンテナンスがほとんどできない神社や大型の施設などで稀に使用されます。
費用が非常に高額なため、一般家庭での使用はあまり現実的ではありません。
⑫アスファルトシングル
アスファルトシングルは日本での普及はそれほど多くありませんが、他の屋根材と異なりシート状で、複雑な地形などにも施工できます。
「シングル材」などとも呼ばれています。
モダンな印象で、重量も瓦などに比べると軽く、金属ではないので錆などの不具合もないのが特徴です。
時間が経つと剥がれなどの不具合が起きるのと、施工できる業者がまだまだ少ないというデメリットがあります。
1屋根を選ぶときのポイント
3-1 重視するポイントは?
屋根にはとても多くの種類があります。選ぶ時には以下のようなポイントを意識してみるといいでしょう。
①初期費用
②メンテナンス費用
③機能性
④デザイン
⑤業者の探しやすさ
①初期費用
まず誰でも気になるのが初期費用でしょう。
安く抑えることも大切ですが、初期費用を抑えすぎると、メンテナンス性や機能性といった他の項目で妥協せざるを得ないことも多いので、バランスが大切です。
②メンテナンス費用
経年劣化はどのような形、素材の屋根でも必ず起こるため、劣化の速さや修理の費用は重要なポイントです。
5年後、10年後にどのようなメンテナンスが必要なのか、どのくらいの周期で必要なのかといった長期的な目線を意識しておくことが重量です。
③機能性
主に、耐震性、遮熱性、遮音性、防水性(雨漏りのしやすさ)などの面から、それぞれの屋根を比較してみましょう。
全てを兼ね備えた屋根はなかなかないですが、予算によっては他よりも機能に優れた屋根を選ぶこともできるでしょう。
④デザイン
屋根の形と素材、それぞれの印象はもちろん、組み合わせによっても様々なイメージを表現することができます。
モダンな印象の片流れ屋根をスレートで施工してもいいでしょうし、敢えて瓦を組み合わせて個性的な家にすることもできます。
重厚な印象同士の瓦と入母屋屋根を組み合わせてもいいでしょう。好みにあったデザインを探してみましょう。
⑤業者の選びやすさ
意外に見落としてしまうのが、業者の選び安さです。
スレート屋根のように多く普及している屋根材であれば、施工できる業者を探すのにもそれほど苦労はないですが、珍しい屋根材であればなかなか業者が見つからないこともあります。
新築時だけでなく、その後のメンテナンスでも業者に依頼することになるので、ゆくゆく業者探しが大変ということにならないように、長い目で見ることも大切です。
3-2 まとめ
屋根には非常に多くの種類があります。それぞれの特徴を知って、ライフプランやイメージに合ったものを選びましょう。
新築時はもちろん、メンテナンスでも、良心的な業者を見つけることはとても大切です。
できれば屋根工事は複数の業者に見積もりをとって、比較して業者を選ぶのがおすすめです。
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