カラーベストとは?特徴やメンテナンスのポイント・費用を簡単解説!
カラーベストとは、日本でもっとも多く普及する屋根材の一つ。街を歩けば必ずと言っていいほど目にします。
カラーベストには、「コロニアル」「スレート」など、いくつか他の呼び名があるため、別々の屋根材だと思われることもありますが、これらは商品名などが混ざり、数が多くなってしまっただけで、実際にはすべて同じものを指していると思って差し支えないでしょう。
今回は、そんな「カラーベスト」について、特徴やメリット・デメリット、メンテナンスの方法などをご紹介します。
1カラーベストとは
1-1 カラーベストってどんな屋根?
「カラーベスト」とは、ケイミューという会社が販売しているスレート系の屋根材の商品名です。
↑カラーベスト(スレート)屋根
日本での普及率はとても高く、新築の家などで多く使用されています。
見た目は一言でいうと薄い板のようですが、色やデザインは豊富なため、様々なタイプのものがあります。
自宅の屋根材が何かわからない場合、瓦でも金属でもなく、板状の屋根材といえばほとんどはこのカラーベストと思っても差し支えないでしょう。(正確に知りたいときは、プロの業者に屋根を見てもらいしっかり確認してくださいね。)
初期費用が比較的安価で施工しやすく、多く普及しているので品質なども安定しているという特徴があります。
1-2 コロニアル、化粧スレートなどとの違いは?
コロニアル、化粧スレート、スレートなどとカラーベストというのは、結論から言ってしまうとすべて同じものを指していると思って問題ありません。
もともと、セメントを原料にして作られた、厚さ4ミリ程度の薄い屋根材のことを「化粧スレート」といい、コロニアル、カラーベストというのは、化粧スレートの商品名の一つでした。
しかし、普及率が非常に高いため商品名がそのまま一般名称のように使われるようになりました。
業者によって言い方は様々ですが、すべて同じ「スレート屋根」と言えます。
【補足】天然スレートとは?
補足ですが、「天然スレート」というのは、化粧スレートが製造される以前からある屋根材で、海外などで多く使用されている屋根材です。
費用が高額で日本の一般家庭ではほとんど普及せず、その代わりに工場で大量生産できる「化粧スレート」が普及しました。
見た目も化粧スレートとはかなり違います。
↑天然スレートはこちら
その他のガルバリウム鋼板、瓦屋根、アスファルトシングルといった屋根材については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、気になるかたは合わせてお読みください。
- あわせて読みたい
- 全12種類の屋根材について
2カラーベストのメリット・デメリット
2-1 カラーベストのメリット
☑デザインと色のバリエーションが豊富
☑初期費用が比較的安い
☑施工できる業者が多い
☑瓦屋根より軽く建物への負担が少ない
カラーベストのメリットとしては上記のようなものが挙げられます。
初期費用に関しては、金属屋根、瓦屋根と比べても安価で、普及率が高く施工できる業者も多いため、業者選びに困らないというのが主なメリットでしょう。
また、素材の軽さは金属屋根には負けるものの、陶器瓦に比べれば半分以下の重量で、瓦屋根から葺き替えると家にかかる負担が少なくなるというメリットもあります。
2-2 カラーベストのデメリット
☑10年に一度程度の塗装メンテナンスが必要
☑凍害によってひび割れなどが起こりやすい
☑陶器瓦に比べると耐用年数が短い
☑金属屋根よりは重量が重い
カラーベストの一つ目のデメリットとしては、初期費用は安いものの、メンテナンスに比較的費用がかかるケースが多いという点です。
カラーベストの原料はセメントで、表面には塗装が施されており、塗膜には水分を弾くなどの重量な役割があります。
塗料の種類にもよりますが、おおよそ10年程度で劣化し塗膜の剥がれなどが見られるため、再塗装のメンテナンスが必要と言われています。
セメントが水分を吸収してしまうと、気温差による収縮などでひび割れなどが起こりやすくなります。
また、カラーベストの耐用年数は25~30年前後(※)で、50年以上もつと言われている陶器瓦に比べると耐用年数が短くなります、
※耐用年数は、製造年度によっても異なります。
3カラーベストの修理方法と費用
3-1 カラーベストで必要なメンテナンス
カラーベストではどのようなメンテナンスが必要なのでしょうか?
メンテナンスには大きくわけると、塗装、部分補修、全体リフォームの3つがあります。
●塗装
塗装は、屋根材の表面に塗料を塗り直す工事です。
塗料には様々な種類があり、シリコン系塗料、ウレタン系塗料、フッ素系塗料など費用と性能のバランス、屋根材との相性などから選ぶことになります。
カラーベストには新築時に塗装が施されており、環境にもよりますが10年程度経つと経年劣化が目立ち始めるため、再塗装のメンテナンスが必要になります。
●部分補修
部分補修は、ひび割れの補修、台風によって破損した屋根材の交換など、部分的に屋根を修理する工事です。
費用は抑えられることが多いですが、破損の原因が経年劣化などによるものである場合には、部分修理をしてもすぐに別の箇所で再び修理が必要になるケースもあり、長い目で見ると全体リフォームなどを行った方がいい場合もあります。
●全体リフォーム
全体リフォームには、「葺き替え工事」と「カバー工法」の2種類があります。
一言でいえば、葺き替え工事は今の屋根を外して新しい屋根に交換する工事、カバー工法は今ある屋根は外さずに上から新しい屋根を設置する方法です。
塗装や部分修理では直しきれない場合や、より性能の高い屋根材に交換する場合などに行われることが多いです。
葺き替え工事とカバー工法の違いについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
- あわせて読みたい
- カバー工法とは?葺き替え工事との比較
3-2 修理の費用について
工事方法別に修理の費用を見ると以下のようになります。
●部分修理の費用
部分修理の費用は足場が必要かどうかによって異なります。
小さなひび割れ補修などで足場が必要ない工事の場合は3~5万円程度で済むこともありますが、足場が必要な場合は家の面積などによってプラス15~20万円程度の費用が掛かります。
また、「棟板金」という屋根のてっぺん部分などに設置されている金属の破損や交換の場合、1回15~30万円程度の費用がかかります。
●塗装工事の費用
塗装工事は1回30~80万円程度であることが多いです。
施工面積、選ぶ塗料によって異なり、面積が広く、グレードの高い塗料を選べばそれだけ費用が高くなります。
塗料の種類と費用の目安は以下の通りです。
塗料の種類 | 単価 | 100㎡あたりの費用目安※ | 耐用年数 |
---|---|---|---|
アクリル樹脂塗料 | 1,000~1,500円/㎡ | 30~50万円 | 5~8年 |
ウレタン樹脂塗料 | 1,600~2,100円/㎡ | 50~65万円 | 7~10年 |
シリコン樹脂塗料 | 2,000~3,000円/㎡ | 60~80万円 | 10~13年 |
ラジカル制御型塗料 | 2,200~3,500円/㎡ | 60~80万円 | 10~15年 |
フッ素樹脂塗料 | 3,500~4,500円/㎡ | 70~90万円 | 15~20年 |
光触媒・遮熱系塗料 | 4,000~5,000円/㎡ | 80~110万円 | 15~20年 |
※諸経費を含む
●全面リフォームの費用
全面リフォームは、葺き替え工事であれば100~150万円程度、カバー工法であれば80~130万円程度であることが多いです。
施工面積や、新しく選ぶ屋根材の種類によって大きく異なります。
主な屋根材と単価などの比較は以下の通りです。
(※家の耐震強度や組み合わせによっては施工できない屋根材もあります。)
屋根材 | 単価(/㎡) | 耐用年数 |
---|---|---|
軽量瓦 | 7,000~12,000円 | 30~50年 |
スレート(カラーベスト) | 4,000~7,000円 | 15~30年 |
ガルバリウム鋼板 | 5,000~7,500円 | 20~30年 |
エスジーエル鋼板 | 5,500~7,000円 | 30~40年 |
ステンレス | 10,000~14,000円 | 30~50年 |
アスファルトシングル | 5,000〜9,000円 | 15~25年 |
基本的にカバー工法では、屋根が二重になり、重量が重くなるため、軽量瓦やスレート屋根は施工できず、ガルバリウム鋼板、エスジーエル鋼板などを選ぶことが一般的です。
葺き替え工事であれば場合によっては他の屋根材を選ぶこともできますが、コストパフォーマンスや業者の選び安さなどの観点から、ガルバリウム鋼板などが選ばれるケースが多いようです。
4カラーベストの工事をするなら
4-1 業者選びでは相見積もりがおすすめ
カラーベストの部分修理、塗装工事、リフォームなどを行う場合は、業者探しがとても重要です。
業者選びで失敗を防ぐためには「相見積もり」がおすすめです。
1社だけで即決してしまうと、提案された工事内容が適切なのか、価格が妥当なのかなどを判断することができませんし、業者の得意分野との相性なども大切です。
最低でも2社以上、できれば3社程度には依頼をし、見積書をもらって比較をすることが大切です。
4-2 まとめ
カラーベストはデザイン性、施工しやすさといったメリットも多く、馴染みの深い屋根材です。
塗装や部分修理といったメンテナンスを適切に行い、大きなトラブルを未然に防ぐことが大切です。
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