【初心者必見!全解説】トラブルを回避!見積書を読み解くための基礎知識
1屋根修理・工事主要3工法の見積書7つのチェックポイント
屋根修理・工事主要の3工法、屋根葺き替え工事、カバー工法、屋根・屋上防水工事の見積書について、注目するべきチェックポイントを7つ紹介します。
- 1.既存屋根材の撤去
- 2.既存屋根材の処理
- 3.下地補修
- 4.防水シート
- 5.新しい屋根材の設置
- 6.足場
- 7.諸経費
1.既存屋根材の撤去
屋根葺き替え工事
項目 | 単価 |
---|---|
既存屋根材の撤去 | 1,500~2,500円/1㎡ |
屋根葺き替え工事では、屋根をまるごと取り替えるため、既存の屋根材をすべて撤去する必要があります。瓦屋根にラバーロック工法を行っていた場合、瓦の撤去時にコーキング部分をカッターで切り離す作業が必要になり、撤去費用が割高になります。
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2.既存屋根材の処理
屋根葺き替え工事
項目 | 単価 |
---|---|
既存屋根材の処理 | 1,500~2,500円/1㎡(撤去費用に含めることも) |
アスベスト撤去 | 30,000~50,000円/1㎡ |
撤去した屋根材を処理するのにも費用が発生します。撤去費用に含まれることも多いため、見積書に記載がない場合もあります。既存屋根材にアスベストが含まれている場合は費用が高額になります。
3.下地補修
屋根葺き替え工事 カバー工法
屋根・屋上防水工事
項目 | 単価 |
---|---|
下地補修 | 1,500~2,500円/1㎡ |
新しい屋根材を設置する前に下地を整える工程を指します。これを怠ると雨漏りが発生しやすくなるため、見積書に記載があるか必ず確認しましょう。野地板、コンパネといった専門用語で書かれていることもあります。見積額は、1㎡あたりの施工単価と面積から算出されるのが一般的です。
4.防水シート
屋根葺き替え工事 カバー工法
項目 | 単価 |
---|---|
防水シート | 500~800円/1㎡ |
下地補修後、防水シートを設置します。下地補修の費用に含まれる場合もありますが、見積書に記載がない場合はしっかりと業者へ確認をしましょう。
5.新しい屋根材の設置
屋根葺き替え工事 カバー工法
項目 | 単価 |
---|---|
新しい屋根材 | 5,000~7,000円/1㎡ |
もっとも重要な項目が「新しい屋根材の設置」です。葺き替え工事費用のメインになる新しい屋根材の価格は、使用する屋根材によって変わるため、1㎡あたりの単価と面積を元に算出されるのが一般的です。
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6.足場
屋根葺き替え工事 カバー工法
屋根・屋上防水工事
項目 | 単価 |
---|---|
足場 | 500~1,500円/1㎡ |
屋根塗装工事同様、ほとんどの場合で足場を組みます。足場設置の見積額は、足場の1㎡あたりの単価と設置面積から算出されるのが一般的です。
7.諸経費
屋根葺き替え工事 カバー工法
屋根・屋上防水工事
こちらも屋根塗装工事同様、経費や管理費、現場までの交通費や駐車場代、施工廃棄物処理費等が諸経費としてまとめられています。相場の目安は工事費用の5~10%程度なので、あまりにも高額な場合には業者にきちんと内訳を確認しましょう。
2屋根塗装、外壁塗装工事の見積書の7つのチェックポイント
屋根塗装、外壁塗装工事の見積書について、注目するべきチェックポイントを7つ紹介します。
- 1.塗装
- 2.高圧洗浄
- 3.ケレン(下地処理)
- 4.縁切り
- 5.足場
- 6.養生
- 7.諸経費
1.塗装
屋根塗装工事 外壁塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
下塗り | 500~1,000円/㎡ |
中塗り・上塗り | 1,000~5,000円/㎡ |
もっとも重要なポイントが「塗装」です。この項目では、「下塗り」「中塗り・上塗り」の単価と数量が明記されているかを必ずチェックしましょう。
見積書の中で「一式」など、細かい数量が出ていない場合はきちんとした塗料の量を把握していない可能性が高く、施工不良に繋がります。
●下塗りとは?
塗装を長持ちさせるため、シーラーと呼ばれる接着剤のような専用の塗料を塗る作業です。屋根材の傷みがひどい場合は、下塗りを2度行うこともありますので、見積書に明記されているか確認しましょう。
●中塗り・上塗りとは?
下塗り完了後、仕上げの塗料を塗っていく作業です。「中塗り」という言葉を使わず「上塗り1回目、上塗り2回目」と見積書に記載する業者もありますが、塗装の効果を長持ちさせるため、ほとんどの業者が仕上げの塗料を2回もしくは3回塗ります。
そのため、仕上げ塗りが1回だけ、または4回以上の見積書が提出された場合は、業者に根拠を聞くようにしましょう。
2.足場
屋根塗装工事 外壁塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
足場 | 500~1,500円/㎡ |
屋根の塗装工事は高所での作業がメインとなるため、ほとんどの場合で足場を組みます。足場設置の見積額は、足場の1㎡あたりの単価と設置面積から算出されるのが一般的です。
3.高圧洗浄
屋根塗装工事 外壁塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
高圧洗浄 | 100~300円/㎡ |
高圧洗浄は、塗装を行う前に屋根に付着した汚れ・こけ・さび・油などを落とす工程のことを言います。高圧洗浄の見積額は、1㎡あたりの単価と洗浄を行う必要のある面積から算出されるのが一般的です。
4.ケレン(下地処理)
屋根塗装工事 外壁塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
ケレン(下地処理) | 100~1,000円/㎡ |
古くなった塗装やさびをはがし、表面に傷をつけて塗装を行うための下地を作る工程のことを言います。ケレンの見積額は、1㎡あたりの単価とケレンを行う面積から算出されるのが一般的です。
5.縁切り
屋根塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
縁切り | 200~500円/㎡ |
上塗り完了後、塗料で屋根材同士がくっついてしまっている部分を切り離す作業のことを言います。スレート屋根(カラーベスト、コロニアル)では必須の工程です。スレート屋根への施工で記載がない場合は、業者にしっかりと確認をしましょう。
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6.養生
屋根塗装工事 外壁塗装工事
項目 | 単価 |
---|---|
養生 | 100~500円/㎡ |
塗装箇所の周辺の車や木々に塗料がついて汚れないように、シートやカバーをかぶせて保護します。見積書の中では、飛散防止シートや、飛散防止ネットとして記載されていることが多く、単価と養生する面積から見積価格が算出されるのが一般的です。
7.諸経費
屋根塗装工事 外壁塗装工事
経費や管理費、現場までの交通費や駐車場代、施工廃棄物処理費等も諸経費に含まれます。相場は工事費用の5~10%程度ですが、見積書では詳細を書いていない場合も多いため、あまりにも高額な場合には業者にきちんと内訳を確認しましょう。
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3屋根の状態を知る!現地調査について
現在の屋根の状態を知るために必要な現地調査は、正確な施工を見極め、適正価格での見積書を発行するために重要な工程となります。
1.現地調査の費用について
項目 | 単価 |
---|---|
目視調査 | 0~30,000円 |
散水調査 | 30,000~100,000円 |
発光液調査 | 100,000~200,000円 |
サーモグラフィー調査 | 200,000~300,000円 |
屋根材の劣化状況や雨漏りが発生していないかどうか、発生している場合の侵入経路はどうなっているのかなどを調査します。
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2.現地調査の必要性について
正しい見積書を作るためには、電話でのヒヤリングの他に現地に行って屋根や外壁の状態を確認する必要があります。
●屋根の不具合の詳細
傷み具合や屋根材のはがれ、汚れなど、屋根の不具合の状態を確認し、適切な工事方法や使用する素材を決定します。屋根塗装工事を行う場合には、前回の塗装から何年経ったか、使用した塗料は何かなどの詳細も確認します。
●屋根の面積
工事が必要な屋根の面積を調査するため、屋根に上がって測量をします。
ここがポイント建物の図面があれば、実測の必要がない場合もあります。
●足場設置、養生のための周辺環境の調査
具体的にどの程度の足場を組む必要があるか、隣家に足場が近づきすぎないかなどを事前に確認します。また、塗装工事を実施する場合は、塗料が付着してはいけない植木や自動車、隣家との距離感を確認するため、どれくらい養生が必要なのかを考慮した調査を行います。
4屋根修理・工事の見積額が安くなる4つのポイント
業者によって見積額が異なる理由としては、主に下記の4つがあげられます。
- 1.原材料の差
- 2.仲介手数料の有無
- 3.施工方法の違い
- 4.スケジュールの空き状況
1.原材料費の差
施工業者によって、工事内容や使用する原材料が異なります。
A社 | B社 |
---|---|
既存屋根材の撤去:150,000円 | 既存屋根材の撤去:155,000円 |
ガルバリウム鋼板(断熱材有):700,000円 | ガルバリウム鋼板(断熱材無):620,000円 |
A社は断熱材ありの横葺き、B社は瓦調葺きのガルバリウム鋼板での施工見積もりを提出したため、素材の違いにより価格に大きな差がでました。その他、既存屋根材の撤去費用などは固定費用ではないため、業者によって異なります。
ここがポイント使用素材が選ばれた理由と、メリット・デメリットは必ず確認しましょう。
屋根の状況をきちんと把握し、素材への理解が深い優良業者へ依頼することが大切です。
また、見積もり依頼時に業者へ予算感を伝えておくことで、予算に近い金額で施工可能な素材の提示をしてもらうことができます。
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2.仲介手数料の有無
自社のみで受注から施工まで行う場合と、受注まで自社&施工は下請け業者に依頼をする場合では、仲介手数料で差額が発生します。
C社は受注のみ自社、施工自体は下請け会社に任せている業者です。受注から施工までできるD社と異なり、屋根と外構を別会社に依頼するなど、他社の力を借りる必要があります。
ここがポイント間に入る会社が多いほど、仲介手数料がかかり、全体の費用が高くなります。
3.施工方法の違い
屋根修理工事では屋根葺き替え工事、カバー工法、屋根塗装工事が主に行われます。
工事方法 | 相場・費用 |
---|---|
屋根葺き替え工事 | 100~250万円 |
カバー工法 | 50~120万円 |
屋根塗装工事 | 30~100万円 |
施工業者がどの工法で見積書の提示をしてくるかによっても、価格が大きく変わります。価格差があった場合、どの工法での見積書かしっかりと確認をしましょう。その際、メリット・デメリット、屋根材との相性も確認し、吟味することが大切です。
4.スケジュールの空き状況
比較的どの業者も混み合う梅雨前や台風シーズンの前後などを除き、各業者は空き状況が異なります。混み合った時期は高く、空きがある時期は安くなる傾向にあります。
- ●工事にオススメの時期
- ・4月~5月:気候も良く、雨で工事が中断することが比較的少ない
- ・10月~12月:台風が過ぎ、比較的気候が安定している
5安価な見積書で気を付ける3つのポイント
見積もり金額の安さで業者を選ぶと、手抜き工事などの思わぬトラブルに繋がることがあります。
1.施工面積の差
A社 | B社 |
---|---|
下塗り(80㎡)1回塗:40,000円 | 下塗り(100㎡)1回塗:50,000円 |
上塗り(80㎡)2回塗:192,000円 | 上塗り(100㎡)2回塗:240,000円 |
合計:232,000円 | 合計:290,000円 |
本来必要な「100㎡」の施工面積と比べ、A社は20㎡足りない面積での見積もりです。必要面積に満たない場合、屋根・建物全体の寿命を縮める要因になります。
2.大幅な値引きキャンペーンの適用
はじめに相場より高い金額で見積もりを出し、値引きキャンペーンと称して金額を下げる方法です。金額が大幅に下がったように見えますが、キャンペーン実施後の価格は適正価格、もしくはそれよりも上乗せされた金額であるケースが非常に多いです。
ここがポイント期間限定と契約を急がれることがあります。
複数業者の相見積をとり、適正価格を知ることで、トラブルを避けることができます。
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3.火災保険の適用を前提に見積もりを組んでいる
屋根修理工事にはすべて火災保険が適用されるという話をし、価格を安く見せているケースがあります。火災保険の適用には、自然災害の被害を受けていること、また書類の提出や審査が必要になるため、必ずしも火災保険が適用されるわけではありません。
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6悪徳業者を見抜くために必要なこと
- ・疑問点、不安点を業者に質問
- ・複数業者の金額を比較し、相場を理解
- ・見積書が細かく記載されている
- ・施工内容と見積額について、きちんと説明があるか
業者からの回答が丁寧で曖昧なものではないか、見積書が適正価格かどうか、施工技術がしっかりしているかを見極めるポイントになります。特に、技術力のない業者に頼んだ場合は、耐用年数に満たないうちに屋根、外壁にトラブルが生じる恐れがあるため、きちんと吟味しましょう。
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